「ハムスターの火葬って結構ありますか?」
13時の予約のお客様でした。
12時25分に来園でした。
「チョッと早すぎますか?」と言って車を降りていらっしゃいました。
小さい箱に入れてオガクズを敷いた上に寝かせてありました。可愛いゴールデンハムスターちゃんです。
青葉区から遠かったですか?と聞くと一時間位です。
お客様のご要望で久々のお花の摘み取りをしてもらってから事務処理、礼拝所でお葬式を挙げて火葬炉へ連れていきました。
火葬炉では、先程摘み取ったお花をいっぱいに飾ってお別れです。ハムスターちゃんの火葬は小さいのでお布団を敷いての火葬です。
微妙な火葬になりますので、そのお布団の中には一切他の物は入れられません。それほど微妙な状況です。
小さいですから、バーナーの風圧で飛ばないように気を付けながらの火葬になります。火葬時間は25分で終了しました。
ハムスターちゃんは、縮こまっていました。
横向き寝かせてあるので、お顔の顎の先端に大きな上下の歯が確りと見えます。首の所には喉仏も良く見えます。
喉仏は、小さいけれど確りとした仏様の格好をしていました。
その喉仏を手の上に載せて説明をさせていただきました。始めは姿かたちと説明の内容が良くわからなかったのでしょう、途中で分かったらしく「うん、うん。」と頷いていました。
又、死亡原因も「お腹の所に大きな硬い塊がありました。」そこが悪かったみたいです。
お客様もその塊を見て納得されたようでした。
お骨あげも終了して、お帰りになる時に「ハムスターの火葬は結構あるんですか?」と質問されました。
ハムスターだけではなく、極小のインコや文鳥、金魚までお客様のご要望があります。ハムスターちゃんの火葬はその中で多い方です。
数字を上げてみますと(14年1月20日までの火葬回数です。)
1.ハムスター 159回
2.インコ 94回
3.小鳥 50回
4.小動物 26回
5.ハリネズミ 8回
6.金魚 4回
極小のペットを並べて見ましたが、極小のペットの中ではハムスターが群を抜いています。
極小のペットの火葬は、猫や小型犬と比べて凄く難しい火葬(特に難しいのが金魚)です。特に立合火葬はお骨の姿形が確りとしていなければなりません。
合同火葬では、何処の火葬業者でも受けますが、立合火葬ではお骨が飛んでしまったりして残らない場合も多々ありますので二の足を踏む業者もあります。
皆さん宣伝文句は
小さいお身体でもしっかりとご遺骨が残りますので安心してお任せください。
ハムスターのお骨を綺麗に残せる新型火葬炉です。
ハムスターちゃんのお骨をキレイに残します。
豊富な経験と焼骨技術により小さくてもお骨はしっかり綺麗に残ります。
この様にあいまいな表現にしています。
それだけ、難しい火葬になり、「お骨を残して火葬する。」と言う表現に留まっています。
私達のペット霊園は、お骨の姿形が火葬したままの形で皆様の前に出すことが出来ますので、遠くからそのうわさを聞いて来園いただいています。
確りとお骨が残ると書いてあったので、他で火葬してまいりましたが、「残ることは残るんですが少しでもお骨があれば残った。」と言う程度でした。
「ここに来て初めてこんなに綺麗に頭から背骨、足、あばら骨、喉仏等残っていました。火葬した形のままで私達の前に出してくれて、お骨上げをしたのも初めてです。」
「遠かったけれど、ここに来て良かったです。」と皆様言ってくれます。
これからも、お客様の期待を裏切らないように確りとした火葬技術の研鑽に勤めてまいりますので宜しくお願いします。