本日の火葬したお客様がお骨上げの時に洩らした一言です。
火葬したお骨は綺麗に火葬したままの形をしていました。
すぐに目が行ったのは、胃のなかにあった一つの大きな石でした。
「うちにはウッドデッキの所で飼っていて石のところはないのですが、どうしてお骨の中から石が出てくるのでしょう。」
「散歩の時に食べたしか考えられません。」
「2.5センチもある石を食べちゃったのかしら。」「食道を通る時はさぞ痛かったでしょうね。」と言っていました。
「胃とか肝臓とかが悪かったですか。」「どうして。」
お骨の色は白い色が基本です。本来は真っ白で良い訳ですが、お骨の色の変わっている所は何らかの問題がある所だと思います。
胃とか肝臓の周りのお骨の色が黒っぽかったりしているので、経験的にそこが悪い部分だと思います。そういえばと大抵のお客様も生きているときにチョッとした症状を言ってくれますので。
こんな話をしながらお骨上げをしていきました。そこで漏らした言葉が「火葬した儘、こうして見せて貰えるのってこの子の事が良くわかってとても良いですね。」と言われました。
通常の火葬業者は、自分たちで拾ってから小さなトレーに入れて、お客様の前にお出しします。
当園の特徴として、火葬した儘の姿形で一つも弄くらずに皆様の前にお出しして、大切なペットちゃんそのものを知ってもらうことにしています。
この事が好評の原因だと思います。
自分の最愛のペットちゃんの最後の姿ですから。最後の姿を見てから収骨をしてこそ、確りとお見送りが出来るとのだとお客様の気持ちを理解しています。
このような気持ちで先程の言葉が出て来たものと思われます。
奥様一人でしたので、お骨の形状も悪そうなところも写真を取って居ました。
お骨上げも終り、さわやかな笑顔で「有難うございました。」と言われたのが印象的でした。