今日の2番目の火葬は、10時30分から5キロのシーズ犬の火葬でした。
お見えになった時は、前の組がまだ終わらなかったので車の中で少し待った頂きました。
奥様が抱っこして連れて来ましたので、ペット霊園で用意したベットに礼拝所で乗せて貰ってご葬儀をおこないました。
電話帳のタウンページで調べて近くだから決めたそうですが、抱っこしている時の目は自分の子供に向けている感じでとても優しそうな表情で抱っこしていたのが印象的です。
シーズ犬の立会火葬でしたから、礼拝所でお経を上げてお葬儀。告別式に亡くなったシーズちゃんに対してお線香を上げて最後に成仏してくださいと念じて拝礼をして頂きますが、この仕草も慈しみの気持ちがこちらにも伝わってくるようでした。
火葬炉に載せて霊園のお花と自分たちで持参したお花で飾ってお別れをして点火を見届けて貰いましたが、お客様は「ずっと使っていたお布団を一緒に火葬したいのですが。」とのご要望がありましたが、火葬はチョッと無理なのでお持ち帰りをして貰いました。
理由は、火葬する事も出来るのですが「お布団の綿がお骨に掛かってしまってお骨が分らなくなることです。」
シーズちゃんの病状も火葬したお骨の色合いや塊から病状が分る場合もあります。その点、お布団などの綿が邪魔をしてその微妙な色合いや塊が分らなくなることもあります。
こんな理由から、お客様にお布団の火葬はご遠慮いただいています。
「分かりました。」ご理解を得ましたが、以前如何してもダンボールの棺に入れたままで火葬した欲しいと言うお客様がいらっしゃいました。
ダンボールが一番火葬してはいけないものです。
お骨が全く分からなくなりますから、ダンボールから出して火葬をしたいとお願いしたのですが、どうしてもしてほしいとおっしゃるのでそのまま火葬しましたが、立会火葬で見るも無残な状態でした。
お骨がダンボールの燃えカスが残って、その燃えカスがお骨の上に被さってしまってどれがお骨か分からなくなりました。
お客様は、「こうなるのだったらもっとそれを強く言ってくれればダンボールから出して火葬したのに。」とおっしゃいましたがその時点では経験不足もあり強くお客様に言う事が出来なかったのを思い出します。
お布団も同じようになりますので、今ではお客様にご理解を得て火葬しない様にしています。これから飼い主の皆様方が万が一の場合で火葬しなければならない時にこのことを思い起こしてほしいと切望しています。
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