本日の15時からの火葬は、埼玉県の新座市から雑種犬の火葬でいらっしゃったご夫婦でした。
予約時間を5分過ぎてもいらっしゃらないので、こちらからお電話いたしました。お客様がチョッと遅れているのは、大抵近くに来て道に迷っている方が殆どです。
その為に、時間を過ぎたお客様にお電話して道をご案内しています。
今回もそのつもりでお電話したら、北野でした。「チョッと遅れてすいません。大丈夫ですか。」と聞かれたので、時間は大丈夫ですから安全運転で来てください。と言ってお電話を切りました。
それから、丁度7分でいらっしゃいました。
霊園に着いたので、遠かったでしょう。と言うと「ええ。」とお答えになりました。
犬ちゃんは車のトランクにダンボールに入れて連れてきました。
奥様が、そのダンボールを持って礼拝所へ。きっと奥様が世話をして面倒を見ていた大切な犬ちゃんなんでしょう。
申し込みをした後、礼拝所でお葬式。
火葬炉に載せて霊園で摘み取っておいたお花を渡して、犬ちゃんの廻りに綺麗に飾ってもらいました。
お線香を上げて、最後のお別れです。
これから点火までの間が大事なペットちゃんとのお別れで一番辛い所です。
誰でも、目頭が熱くなり自然に涙が零れてしまいます。
今回も、奥様はずっと目頭をハンカチで押さえたっきりで必死にこらえていました。
今回のお花は、数日前に咲き始めたノーセンカズラが中心で、ダリアの黄色いお花やペチニア、アジサイなどが摘み取ってあり、大事な犬ちゃんの旅立ちを飾ってあげました。
火葬炉を閉めて、いざ点火です。
チョッと時間を置いて煙突から「ゴォォウ」と低い音がしてまいりました。
火葬炉に点火した瞬間の音です。
大事な犬ちゃんの火葬をするお客様に置いては、キッと忘れられない音になるに違いありません。それにしても低いお腹を揺するような低い音です。
最初に第二次火葬炉が点火され、続いて第一火葬炉の点火です。
こうして全部が点火させて犬ちゃんの火葬がはじまりました。
火葬時間は、40分。
火葬したお骨は、真っ白でとても綺麗でしたが、肺に腫瘍がありました。「病院へ連れて行こうと思っていたところ死んでしまったので何処が悪かったのか良くわかりませんでした。」と言っていました。
コリーとポメラニアンのミックスの雑種犬でした。体重は4.5キロと小型犬扱いでしたが、やっぱり頭が大きく他のお骨自体は余りないのですが、5寸の骨壷に頭を斜めにして入れるようでした。
お骨の説明やお骨上げの時もおとなしく無口のお二人でしたから、静かに説明を聞きゆっくりと無言でお骨上げをしていました。
でも、5寸の骨壷に綺麗に入り喉仏を綺麗に入れ終わってニッコリと笑顔が出て来ました。「お骨を壊したくないからゆったりとした骨壷に入れたい。」と言っていた通り出来たからでしょう。
お帰りになるときに、どの位掛かりますか?と聞いたら、「2時間ぐらいでしょう。」ポツリとおっしゃいました。
何でこのペット霊園を選んでくれたか聞くことは出来ませんでしたが、無口のお二人がお骨上げを終了して満足そうにニッコリと笑って頂けたので、お客様のご希望通りのお見送りが出来たことだと思っています。
遠くからでしたので、安全運転で無事お帰り頂くことを念じてお見送りをさせていただきました。