今日の猫ちゃんの火葬で立合火葬をして、自然埋葬のお客様が小平からいらっしゃいました。
水曜日に亡くなり、木曜日に遣りたかったのですが、当日当霊園の臨時休業の日でした。それで金曜日にすることになりました。
火葬は、立会い火葬がご希望でしたが、埋葬は共同墓地への埋葬にするか、自然埋葬にするか当日霊園に来るまでに考えておくと言っていらっしゃいました。
小平から時間通りにいらっしゃいましたが、急いで来たのでしょう霊園に着いて受け付けをして猫ちゃんの火葬炉への点火を見届けてからコンビニへお金を下ろしにいらっしゃいました。
埋葬のお客様には、霊園にいらっしゃいますとまず最初に埋葬場所にご案内することにしています。
今回も、共同墓地か自然埋葬かを迷っていました。
共同墓地なら当日の埋葬は5,000円ですみますが、自然埋葬だと15,000円掛かりますので、負担がかなり違います。自然埋葬をしたくても金額で共同墓地への埋葬を選ばれる方も可也あります。
小平から来園した今回のお客様も、見学した後迷っていましたが、ご主人の暖かい「あなたの好きな方を選んだら。」の一言で自然埋葬にすることになりました。
優しいご主人ですね。
奥様が可愛がっていた猫ちゃんでした、「狭いところにいたので亡くなったら自然に帰してあげたかったので。」と、嬉しそうでした。
礼拝所で、お経を上げてお葬式。
火葬炉に運んで、猫ちゃんの廻りをお花でいっぱいに致しました。特にひまわりのお花が大好きなのでしょう。ひまわりで囲んでやりました。
火葬時間は、35分間。手足の長い猫ちゃんでお骨は真っ白でとても綺麗でした。
死亡原因が糖尿病とお書きになったので、お骨上げを心配していたのですが、この猫ちゃんの糖尿は酷くはなくて、糖尿病の特徴の頭のお骨がスカスカの非常に脆そうな状態ではなく、綺麗に頭も残っていました。
ですから、お骨上げも無事に何ら支障がなく行うことができました。
糖尿病の猫ちゃんのお骨上げで、一番最後に頭を手で骨壷に入れるときに頭のお骨が持った瞬間にグズと壊れてしまうことが往々にしてあります。
綺麗にお骨上げが終わり、そのお骨を見るのが最後になりますので、しっかりと確認してもらい粉骨作業に掛かりました。
粉骨したお骨も真っ白でとても細かくて綺麗でしたが、思わず「粉骨するとこんなに少なくなってしまうのですね。」と言っていました。
自然埋葬は、共同墓地の前庭にあります。
その区画の三分の二は、マリーゴールドが植えてあります。自然埋葬の場所をお客様に決めてもらってからその場所に散骨です。
今回は、東側の場所を選ばれました。
この自然埋葬は、小さな息子さんが主役です。小さな骨壷からお骨をその場所に撒いて土をその上に被せていきます。
ご主人はずっと見ていましたが、奥様が私もさせてと言って息子さんと交代して土を被せていきました。
その後、皆さん手に持ったお線香をその被せた土の上に立てて終了しました。
当日、雨が降っていて傘を差しながらの自然埋葬でしたが、自然埋葬をした後の奥様の晴れやかな笑顔がとても素晴らしく輝いていました。
ご自分のご希望通りの火葬と自然埋葬ができ、糖尿病で心配していたお骨上げも綺麗に出来たことが嬉しかったのでしょう。
自然埋葬をお手伝いしていた私達にも、その満足した笑顔が伝わってきました。
「近くに来たら時々立ち寄ります。これからもよろしくお願いします。」
「今日は、有難うございました。」
と言って深々と頭を下げてお帰りになりましたが、奥様の笑顔を思い浮かべならが車が見えなくなりまでお見送りをさせて頂きました。
小平市からのペット火葬