火葬炉の消耗品である受け皿の修理をしました。
この受け皿は、昨年の3月10日から使い始めましたが、もう使いはじめて1年と5ヶ月弱になります。ここで、右側の立ち上がりの部分が熱による摩耗で薄くなり、丸く開いて来ました。
丁度受け皿に敷いてあるットも薄くなり交換が必要な時期になりました。マットは1ヶ月毎に交換しているのですが、受け皿の方は3ヶ月に一度位で曲りの修正をしている程度です。
この受け皿もマットの交換をする際に右側の立ち上がり部分の補修をする事に致しました。
以前使っていた受け皿から立ち上がりの部分の確りした所を切り取って、この使用中の受け皿に溶接すること致しました。
内側に溶接するか、外側に溶接するか迷いました。
右側の立ち上がり部分を叩いて膨らみを直してから、その部材を当ててみて外側の方が綺麗に収まるので多少の見栄えは悪くても修理の結果が長持ちするほうに致しました。
折角溶接するので、この受け皿の他の部分の溶接や受け皿の痛み具合も調べて見て、溶接の剥がれが見つかった所もこの際修理を致しました。
特に、立上りの部歳を補強して溶接した所をもう一度溶接具合のチェックをしてこの受け皿の溶接による修理は終了いたしました。
この修理をすることで、1年5ヶ月の使用に耐えた受け皿も後1年ぐらいは使えるのではないかと思っています。
前回の、受け皿は約1年3ヶ月位で使えなくなり、今回使っている受け皿に交換しましたが、今回の受け皿は補強の方法を変えて行いました。
チョッと断面二次モーメントや断面係数的には前回の方が強いのですが、前回使った平板の材料からアングルに変えましたし、どぶ付け加工をしている面を外に出して、アングルを受け皿の内側に溶接しましたので熱による磨耗にも今回の方が強いと思います。
断面時二次モーメントや断面係数が少ないので、今回は多少の曲がりや捩れは出てきても消耗的にはどぶ付け面を外にしたので強くなったと思います。
曲がりや捩れは、3ヶ月に一度ぐらいのペースで曲がりが強くなったら大ハンマーで叩いて直しせば良いのです。曲がりは何回か直しましたが、捩れはありません。
今回は、立上りの部分の補強を致しましたが、今までの直ぐに消耗してしまった、引き出す部分はマットの敷き方を変更した事によって以前より全然消耗しないで済んでいます。
こうして、その度により良い方法を選んで改良を行っていますので、ドンドン良い方向に進んでコストの削減とお客様のためになる方向に進んでいけばと思っています。