「最後の犬が死んでしまいました。」
「明日遅くて良いんですが火葬お願いできますか、ミニチュアシュナウザーで5〜6キロ位かな・・がりがりに痩せてしまったので4キロぐらいかもしれません。」と言う予約の申し込みを頂きました。
リピータの方ですから、話は早いです。
明日はいっぱいなので明後日の朝ならお受けできます。と朝10時からの火葬になりました。
霊園に連れて来たミニチュアシュナウザーちゃんは、綺麗にお花で飾った段ボールの棺に入って連れていらっしゃいました。
「体重が減ってしまった。」と言う事で計測する必要があるかと思って計測しますか。と聞くと「4キロでした。」と言われました。随分痩せてしまったのですね。
このミニチュアシュナウザーちゃんの火葬してからがビックリの連続です。
4キロに痩せたからと言ってシュナウザーちゃんですから通常の猫などの4キロと比べれば火葬時間もかかります。
火葬開始してから30分位たってからだったでしょうか。
火葬炉の中を良く見て見ると頭の所が余りありません。あれ。もしかすると急激に痩せたと言っていたので糖尿病かな?
礼拝所でお待ちのお客様にこの事を伝えました。
「もしかするとそうかも?」「お水をやたらと飲んでいたので。」とこんな返事が返ってきました。
チョッと火葬炉の中を見て貰っても良いですよ。
「じゃあ、見せて貰おうかしら。」と言って火葬炉の中を皆さん交互に覗き窓からのぞいて「ほんと、上の部分が何か無くなっているみたい?」と。
火葬が終了して火葬炉から出してみますと、やっぱり頭のお骨がグズグズです。
典型的な糖尿病のペットにある症状です。
「血糖値も悪かったですし、歯周病もあったかもしれません。」と言っていましたが、火葬したお骨は頭がグズグズでした、でも足の指や喉仏は綺麗に確り残っていていました。
「足の指や喉仏だけでも綺麗に確り残っていて良かった」。と言っていましたがチョッと寂しそうでした。
怖いですね。糖尿病は。
糖尿病だと言っているお客様の中には、頭のお骨がこれ程グズグズにならなくて頭のお骨を持って骨壺に入れるときに崩れそうなお骨は良くありますが、これ程グズグズは珍しいです。
糖尿病には注意してください。
今日のミニチュアシュナウザーの火葬を通して糖尿病は、本当に怖い怖いと実感させられました。