藤沢市辻堂東海岸からの電車でお越しのお客様でした。
予定の時間の10分前に南大沢駅からタクシーでお越し頂きましたが、「タクシーが道を間違えてしまって。」と言いながらタクシーを降りてきました。
連れてきたのは、小さなジャンガリアンハムスターです。30gで1才5ヶ月のオスのハムスターちゃんです。
立会火葬がご希望ですから、お葬式をいたしますたが、「お経をご希望いたしますか?」とお聞きすると、二人で顔を見合わせて「お経はいいです。」とお答えになりました。
予約時には、立会火葬してその後粉骨パウダーもご希望と言っていましたが、申込書に記入しながら、「火葬した後のお骨を見て粉骨するか決めたいです。」と言っていらっしゃいました。
「頭も綺麗にお骨が残ってお骨上げが出来る。」とホームページには書いてありましたが、どの位綺麗なのか半信半疑でいるのでしょう。「お骨が残ると言っても僅かに残るのかも?」と思っているのでしょうか。
当園でのハムスターちゃんの火葬を見てみたらキットビックリすると思います。
でも、その反面粉骨はしないでお帰りになるでしょう。「こんなに綺麗に頭から確りと残っていれば粉骨をして形が無くなってしまうのは惜しいですもんね。」
お線香を上げて、お葬式を終了して火葬炉に向かいました。
お布団の上にハムスターちゃんだけを載せて、あと一緒に火葬したいものはお布団から外して火葬炉の中に入れました。
山茶花のお花を一緒に入れたのですが、火葬炉の火口からの部分には何もおかないようにお願いしました。小さすぎるほど小さいハムスターちゃんですから燃え尽きた木の灰でもハムスターちゃんの当たるとお骨が飛んでいってしまいます。
最新の注意を払いながらハムスターちゃんの廻りの一緒に火葬したいものとハムスターちゃん自身の配置を確りと確認して火葬炉の蓋を閉めさせていただきました。
お客様が合掌でお見送りをする中で「火葬炉の点火をさせて頂きました。」とご挨拶をして火葬の開始です。
立会火葬ですから、お客様のご希望があれば火葬炉の脇で見守ってもらうことが出来ますが、今回のハムスターのお客様は火葬炉の脇でずっと見守り続けていただきました。
火葬時間は、25分間でした。
火葬中、お客様は火葬炉の中を一度覗かれました。丁度あばら骨が綺麗に出てきたところでした。「あれって、あばら骨ですか。」とスタッフの説明に見ながら頷いていました。
火葬したお骨も、20分ぐらいで大体の火葬は終えていましたが、よりお骨を綺麗に見せるためには、あと5分の最後の時間が必要です。
25分で火葬が終了したお骨は、全く真っ白で綺麗なお骨でした。
唯、顎の所にお客様が言っていた腫瘍がありました。結構大きな塊でしたが、こげ茶色の塊ではなく今回の腫瘍は真っ白な塊でした。
トレーに載せて礼拝所で待つお客様の元にお届けすると「ちっちゃい。」「真っ白。」と言っていました。
スタッフの説明にミミを確り立てて聞いていただき、頭のお骨も確りと真ん中に入れることが出来て大喜びです。
火葬中に、「何で遠くの当園を選んで頂けたのですか?」と質問すると色々と捜したのですがお宅が一番綺麗に残りそうだったし色々とハムスターちゃんの火葬した事が載っていたので決めました。」と言っていました。
お骨上げをした後のお客様ですが、やっぱり粉骨はしませんでした。
「こんなに綺麗にいっぱいお骨が残ってそのまま家に持ち帰れるのに、粉骨するのは考えられません。」と思ったに相違ありません。
1.5寸の一番小さな骨壷に自分達でお骨上げをしたお骨をお持ち帰りいただきました。
お帰りになる時は、思っていた以上の充実した火葬が出来て嬉しそうな爽やかな笑顔でお帰りいただきました。
藤沢市辻等東海岸から当園までの時間は1時間52分でしたが、きっと軽やかな足取りでお帰りいただけるものと確信しています。
気おつけてお帰りください。