青梅市でスタンダードプードルの移動火葬を致しました。
お客様は、家の前でして欲しいようで、時間が30分ぐらい早めに着きますが宜しいですか?」と訪問する20分ぐらい前にお電話したときに、「家の前でも出来そうなので見てください。」と言って戴きました。
お客様の家の前で車を停めて、表札の名前を確認していたら奥様が家から出てきてくれました。
家の前が駐車場になっていて車を一台停めてあるのですが、その脇に大型火葬車を停めても大丈夫でした。
チョッと心配だったのが、チョッとはずれていますが、上に電線が通っていることです。目盆量ですが車の上から電線の高さを計ってみると3メートル位間隔がありましたので、火葬炉から出る熱で電線が傷むことはない。」と判断をして、家の前で火葬することに致しました。
今回は、プードルでも大型のスタンダードプードルです。
ご自宅の居間に寝かせてありましたが、お腹の周りも結構脂が乗っていそうです。
体重は、17キロとそんなに重くはないのですが、何せ脂分の多い犬ちゃんの種類です、今回脂が多いと判断してペット霊園でS4の火葬準備をして来ていますので全く大丈夫でしょう。
通常は、17キロ位ではこの火葬炉のままで火葬します。でもこの火葬炉自体が燃え上がりを防ぐ装置を設置しています。
又、脂分の多い犬ちゃんの火葬で黒煙が出ないように、強制空気の注入をしても煙の横漏れ防止の装置も付けてあります。
脂が多くて受け皿の上に溜まった場合でも、その脂が燃え上がらない程度にすばやく燃焼できるようにも火葬台を作ってあります。
ですから、「ご自宅の前で火葬してください。」と言われた場合でも全く大丈夫に火葬炉を改良していますので、快くお客様の申し出を受けさせて頂きました。
火葬は、想像していた通りの脂が多き火葬でした。
そのため、火葬時間は65分間でした。
通常17キロ位の犬ちゃんはこの火葬炉ですと45分ぐらいで終了します。しかし今回は65分掛かりました。通常の40%増しの火葬時間でした。
火葬したお骨は、頭のお鼻の部分が凄く弱くて今にも崩れそうでした。お客様に「歯周病がありましたか?」と聞くと「ありました。」と言っていました。
歯周病の凄いのは、頭のお骨が解けてしまってなくなってしまう場合もありますが、通常の歯周病は頭蓋骨のお鼻の部分が崩れてしまっているような犬ちゃんを良く見かけます。
今回も、きっと歯周病でお鼻の部分が弱くなってしまっていたのでしょう。このプードルちゃんには肺と肝臓に腫瘍も見つかりました。
お腹がぷっくりとしていましたが、体自体は痩せていましたので、癌だったのかもしれませんね。「悪い所は残るんですね。」と言いながら尻尾や足の指先、犬歯をビニール袋に入れて別にしておきました。
粉骨したお骨は、真っ白でとても綺麗です。
3.3寸の骨壷に入れる段になって「ビニール袋に入れたままで良いですから、そのまま骨壷に入れてください。」と言われました。
家の庭に撒いて埋葬するといっていましたので、ビニール袋に入れたままで骨壷に入っていた方が扱いやすいですね。
3.3寸の骨壷に入ったお骨は凄く重かったです。
そのお骨を胸に抱いて「有難うございました。」と言ってお見送りを戴きました。手を振って深々と頭を下げてお見送りいただいたことが印象的でした。