計測した結果8キロの大型のミケ猫でした。
下膨れちゃんで身がしまった猫ちゃんの火葬は、1時間も掛かりました。1時間とは言っても、お骨になるまでは、35分間でした。
然し、やっぱり8キロの猫ちゃんです。
火葬開始から、脂分がボタボタと落ちています。火葬しながら「脂分が多いなぁ。」と思いながら火葬していました。
火の勢いが凄い勢いで燃えています。
ここで、燃えを抑えて過燃焼を抑えるか、それともそのまま燃焼させて過燃焼にならないように空気を送ってやって火葬を続けるかの分かれ道です。
40キロや50キロのペットちゃんの場合でしたら、過燃焼を抑えて火葬する方法を取りますが、今回は8キロなのでドンドン燃焼させていく方法を取りました。
煙突からの煙の確認をチョクチョクしながら、黒煙の出ないのを確認して燃焼を継続です。その結果、大きかった猫ちゃんがドンドン小さくなって行っています。「早めに火葬が終了するだろう。」と思うようになって来ました。
通常は、お骨になる前から下に落ちた脂分は800度位から火葬台の下から炎を脇の隙間から噴き出すように燃え始めるのですが、今回は比較的その様な事が分からなかったです。
然し、お骨になって綺麗に燃え尽き様とするころから脇から炎がドンドン出て参りました。火葬開始してから25分ぐらいしてからです。
それまで、炎が強くて見えなかったのかもしれません。
35分ぐらいで脇から出ている炎がお終いになるだろうと高をくくっていましたが、35分経っても下に溜まった脂分の炎がより一層強くなっているような感じでドンドン燃えています。
「あれ・・・・。」「おかしいな。」
「でも、後5分もすれば終わるだろう。」と思いながらも一向に収まる気配がありません。ズルズルと時間ばかりが過ぎていきます。
お客様には、1時間位の火葬時間が掛かる旨のお話をしていましたので、気持ちもゆったりとしています。「後5分、後10分。」と思いながらも受け皿に溜まった脂分が燃え尽きる気配もありません。
こうなれば持久戦です。
時間を気にせずに、いつかは燃え尽きますから、それまでゆったりとして待つことに致しました。でも唯手をこまねいている訳ではありません。
火葬炉に強制的に空気を入れて燃えるのを促進していますが、強制的に入れれば入れるほど当然ですが良く燃えています。
燃え尽きたのは、火葬開始してから1時間もかかてしまいました。
ペットちゃんがお骨になってから25分間も下に溜まっていた脂分が燃えていたことになります。
今日みたいに、始めから1時間の予定で火葬を開始して途中で「案外早く終わる。」と思い込み始めてしまってからの25分間はストレスが溜まります。
それだけ8キロの猫ちゃんは脂分の多い猫ちゃんだったんですね。
火葬が終了してお客様の元にお骨になった猫ちゃんをお持ちしました。肺の所辺りが色が変わっていてどう見てもこの部分が悪かったと分かります。
お客様もその部分を見て首をひねっていました。
お客様は自分でお骨を拾ってから粉骨をご希望でした。
粉骨したお骨は真っ白でとても綺麗なお粉です。3寸の骨壺にゆったり入る程度に量が減りましたので「家に置いておくのもこのくらいなら。」と思ったのでしょうか。
「未だ家にはいっぱい猫ちゃんがいますのでよろしくお願いします。」と確りと骨壷を抱えてお帰りになりました。それにしても脂が多い猫ちゃんの火葬でした。