国犬の火葬は初めてでしたが、それは凄い犬を火葬させて戴きました。
お客様のもとへ移動火葬で伺いました。
事務所で事務処理をしているとお客様が一冊の雑誌を取り出しました。
そこに書かれていたのが、今回火葬する四国犬の松鶴号(愛称:ダンちゃん)でした。お客様が「この犬は表彰を貰う事が出来た犬です。」とその雑誌をめくってダンちゃんが映っているページを見せてくれました。
私もその雑誌を見たのですが、表題が「日本犬」という本で平成20年第4号と書かれていました。
中にあった写真には、「05.09.25 東京都 雄部成犬組 日保本部賞」と書かれた写真が2枚乗っていました。
四国犬は、そんなに会う犬ではないのですが、私たちのペット霊園でも初めて火葬する珍しい犬です。ですからチョッと調べてみました。
四国犬は、その名のとおり、四国地方に古来より生き永らえて来た地犬です。
本来、日本犬は四国地方のみならず国内どこにでもいたはずですが、そのほとんどが特に明治以降に他犬種との雑化によって姿を消してしまいました。
ところが、四国ではこの地方の急峻な山々が雑化を阻み、昔ながらの純日本犬として血統が守られてきたのです。
この犬たちは日本古来の生ける文化財として天然記念物に指定され、愛好家により保存されて現在に至っています。
性格は警戒心が強く敏感で果敢で攻撃的な一面もありますが、家族には忠実で心を許すために番犬としては最適でありましょう。
もともと土佐犬と呼ばれていましたが、この犬種の厳しい性格とマスチフなど西洋犬種の体力を組み合わせ闘犬用に改良した土佐闘犬と間違われやすいため、四国犬と改名しました。
素朴で味わい深い姿は飼っていて見飽きることがないと私は感じています。
http://www.nihonken.com/ にこの様に書かれていた。
また、平成17年度 第115回 会場: 東京都新宿区明治公園にて行われた、東京支部展覧会の展覧会ニュースに日保本部賞として中型雄部 松鶴号(石和松鶴荘)に載っていました。
http://www.nihonken.com/content/tenrankai_data/05_aki_tokyo/05_aki_tokyo_2.html
尚、http://www.nihonken.com/content/dogdata/dog/00333matutur/00333matutur_data.htmlには、松鶴号(石和松鶴荘)
松雲×神奈姫 2002年10月01日生 として特別のページが作られていました。
凄いですね。こんなに素晴らしい四国犬を火葬させていただける光栄はありません。
火葬については、大型の火葬車で行いました。
丁度お客様の西側の空地があったので、そこでお客様にダンちゃんを火葬炉に載せてもらってからお経を読んでお別れをしてから点火を見届けた貰って火葬を開始いたしました。
四国犬は、脂分が少ない犬で火葬しやすいですが17キロありましたので、火葬時間も65分間掛かりました。
火葬したお骨は、真っ白でとても綺麗でした。12歳ともう少し生きてほしかった犬ちゃんでしたがさすが悪いところもなく全くきれいなお骨でした。
お骨のも確りと太いお骨でしたので、大型犬用の6寸の骨壷にほぼいっぱいの量があり、お客様のそのことを言うと「この子は、山で猪と戦ったこともある犬で頑丈だったんですよ。」とまんざらでもない表情で骨壺を受け取りました。
それにしても、素晴らしい四国犬の表彰状付きの犬の火葬をさせた貰ってもの凄く光栄で身がしまる思いがしました。
お客様ホームページをダンちゃんのために作りたいのですが、というと了解をして色々と写真を撮らせてもらいましたので、皆様楽しみにしていてください。
お客様の家には、もう一匹四国犬がいましたが、ぜひ長生きをしてくれる事を切にお祈りいたします。