ペット霊園の火葬の値段を大衆料金に設定するための努力をしてお客様にご利用しやすくする工夫を数多く遣っていますが、今回は火葬炉に敷く網について書いてみました。
ペットの火葬炉の構造で、当社が使っている方法は、炉の中に受け皿を置いてその上に網を載せてペットちゃんの遺体を置いてその網の上で火葬する構造になっています。
この網も、メーカーの基準に寸法がありますが、当社の網は寸法も基準の寸法ではなくて特注の寸法で発注しています。
色々な火葬方法を試行錯誤している間に、網の寸法も替える事に寄って火葬の仕上がりの違いに気が付きました。私達の網は、基準の寸法より小さくしています。
特注ですから寸法が少さくなってもメーカーとしては、手間と半端な仕事のために割増を要求してきましたが網の料金は変わらないように私達も努力しています。
特注のため在庫が無くなったからと言って直ぐにメーカーは作ってくれません。当然時間が掛かる事は明白です。
でも、敢えてその寸法にしているのは、火葬炉の火の具合とペットちゃんの位置の関係で火葬が半ば進んでしってペットちゃんの位置がずれて来てしまっても遺体を動かすことが出来ないからです。
訳は、私達の火葬したお骨は、火葬炉に入れた形のままでお客様の元に運ぶようにしているからです。火葬途中でペットちゃんの遺体に触れるとこのような事は出来ません。
通常のペット火葬場は、遺体が途中でずれてもその遺体を動かして火の位置に合うようにするのが普通ですが、当社の場合は、火葬したそのままの形でお客様にお出ししています。
そのため、途中で動かすとお骨の位置や内臓の燃えたあとが動いてしまったり崩れてしまったりしますので、途中からは動かすことをやめています。
火葬し始めの頃で動いてしまった場合は、遺体がしっかりしている時は動かして火の当たる位置に確りとペットちゃんが来るようにしています。
ペットが途中で動いてしまった場合に始めのうちならば綺麗に火葬するためには、火の位置とペットの位置を燃えやすい形にする修正する事も可能です。
でも火葬が進行してくると、ペットに触ることが出来ないのでペットの体を触ることなく火の位置にあわせるには、網自体を動かして位置を確り火の位置に合わせることに致しています。
そのため、網を小さくして上下左右の隙間を作り微調整をすることが出来るようにいたしました。そのお陰で頭のお骨が割れずに火葬が出来たり、火葬時間の短縮を計りながら綺麗なお骨の火葬ができるようになりました。
この網を動かす技術は、簡単なようで中々できません。
火葬中ですし、網も真っ赤になって回りやすく、網の下の台との間でペットの脂に依って網が台にくっ付いてしまう事もあります。
下手をすると、網を動かそうとして差し出した棒がペットのお骨に当たってしまって滅茶苦茶になってしまう場合もあります。合同火葬の時に練習いたしましたが、中々上手く出来なかったのが記憶に残っています。
台にも秘訣がありますが、今回はこの網だけに焦点を当てて書いていますので網だけの事に的を絞って進めて行きます。
網の寸法を変えることは非常にメーカーが嫌がりました。
そのため、一度に買う量をメーカーに入庫して切断する一枚分を全部購入する事によってメーカーに損をさせずに特別な寸法を作って貰える事が出来ました。
今では、寸法も固定されてきましたが、この網の寸法になるまでは色々試行錯誤がありました。
微調整と言ってもペットちゃんの体を最後の手段としてどの位動かせるか、網も脇の間が空きすぎても火葬自体に障害がでます。
この事にも大変時間が掛かりました。
この様にして簡単に綺麗に火葬が出来るみたいに見える様に火葬用の網の改良を行い、それに伴う火葬スタッフのトレーニングの結果いつも短時間で火葬が綺麗に燃えむらがない様に出来るるのです。
網については、もう少し耐久性の問題がありますが、今回はこの綺麗なペット火葬が出来るようにするための網について書きました。
お客様が、私達のペット霊園に来て満足してお帰りになるようにこんな小さな事から始めている事をご紹介いたしました。