17歳9ヶ月のウェスティー(ウエストハイランドホワイトテリア)ちゃんが今までの16歳2ヶ月の子を抜いて長寿記録を更新してトップになりました。
このウェスティーちゃんは、真っ白な毛並みでとても綺麗で可愛い犬ちゃんです。今まで9匹しか火葬していない犬種ですが、今回で10匹目になる火葬は26年8月19日以来のウェスティーの火葬です。
お客様は、「唯静かに見守って送り出したいので、お経も要りません。」と言っていらっしゃいました。唯ご持参いただいたお花の量は大変なもので、火葬炉に溢れんばかりのお花たちでした。
高級な籐の籠に入れてお連れ戴きました。
ウェスティーちゃんの体の上には桜の花びらがいっぱい載せてあり、桜吹雪の中を通ってきたみたいでした。
そして、火葬炉の上ではその桜いっぱいの体の上に持参したお花とペット霊園に咲いているお花をいっぱい置いて飾ってやりました。
このウェスティーちゃんは、幸せ者ですね。
こんなに綺麗に飾って黄泉の国に送り出して貰えるのですから。
これから、ずっと桜吹雪が舞い散る天国で桜吹雪の中を走り回って過ごす事になるのでしょうね。
とても優しい飼い主様の心使いがこちらにも伝わってきます。
火葬炉では、お花いっぱいにして最後にお線香を添えてやって点火を見届けました。
ウェスティーちゃんの火葬した数は少ないのですが、前回までの今まで火葬した最低年齢は11歳で最高年齢が16歳2ヶ月ですから、平均年齢はかなり高い犬ちゃんです。計算してみると13.89歳になります。
これは、八王子下柚木ペット霊園で火葬した犬の種類別平均年齢の5番目に入る年齢です。まだ数が少ないので平均寿命の表には入れることが出来ませんが、可也高い寿命の犬ちゃんなんですね。
そして、今回のウェスティーちゃん5.5キロは今までで、一番体重が少ないウェスティーちゃんなんです。今までは6キロが一番少なくて10キロが一番体重が重かったです。
テリア犬ですから、チョッと脂っこい犬種です。今回もS3の火葬で対応いたしました。
火葬始めて18分で煙突から火が出始めましたので、2次温度が1,035度まで上がりました。
高燃焼から低燃焼に切り替えると2次温度が下がり始めました。1,018度で覗き窓の蓋を閉めると又温度が上昇しましたが、1,050度まではこのままで温度上昇をさせますが、煙突からの煙も全く出ていない順調な火葬です。
順調な温度上昇と優しい火葬ですが、S3火葬の威力は抜群です。
火葬時間も40分で終わりそうでしたが、後5分長くして綺麗な火葬の仕上がりを確認して終了いたしました。
舌癌とお客様は申告していましたが、癌の治療で相当お薬を飲んでいたのでしょう、お骨の周りは火葬炉を開けたときは真っ黄色です。この黄色い色が温度が下がってくると青色に変色してまいります。
肺にも腫瘍がありましたが、舌癌の転移したものなのでしょうね。
でも、お骨上げした感じでは、完全な老衰による死亡だと思います。
お客様も「昨日までは元気で食べたり遊んだりしていました。」と言っていましたが、最高齢の17歳9ヶ月ですから色々な病気があったとしても天寿を全うしたウェスティーちゃんでしょう。
お客様も綺麗にお骨上げをしてお帰りになりましたが、「お宅のホームページが一番見やすくて、私達の知りたいことが良く分ったので決めました。」と嬉しいコメントも貰いました。
お帰りになる時は、ワザワザ最敬礼のお辞儀をしていただき大変恐縮した次第です。
綺麗なお骨が入った骨壷を胸の所に抱えて車に乗る姿は充実感に溢れたお姿でした。
お気をつけてお帰りください。ご冥福をお祈りいたします。