15時30分丁度に到着したお客様が車から降りてきて「頑張ってくれて丁度1年間になります。」と言って車から降りていらっしゃいました。
お話を聞くとご主人が亡くなってしまってから丁度1年になるそうです。
このジャックラッセルテリアちゃんもその頃から色々と病院に掛かって頑張ってくれていたようです。
「主人の後を引くのでしょうか?」とも言っていましたが、そうなのかも知れませんね。
今日のお客様は以前、当園で火葬したお客様が連れていらっしゃってくれました。
26年の1月の4日に亡くなったと言っていましたが、こうして知り合いを連れて来てくれるとは有難い事です。
一緒に来た飼い主の奥様もこの紹介者に全面的に信頼しているようです。
暑い最中に連れていらっしゃったのですが、お盆でお参りにいらっしゃる方々が結構多くて霊園内がゴッタガエしています。
飼い主のご本人は、大事に看病していたので亡くなってかなりショックな様子でハンカチを握り締めたままです。
ですから、火葬の申し込みも紹介者のお客さまが行い本人は傍で唯見ているだけでした。
礼拝所でお葬式もハンカチで顔を拭いたりしながらグッと手の中に握り締めています。
飼い主のお客様にとっては、ご主人を亡くしてからこの子が傍にいてくれた大事なジャックラッセルテリアちゃんなのです。
お葬式を行ってから、火葬炉にジャックラッセルテリアちゃんを載せて、霊園のお花で飾ってお別れして点火を見届けました。
火葬時間は、45分間掛かりました。
4キロの小型犬では、珍しく長い時間が掛かりました。内臓の燃え方がかなり時間が掛かったのです。
火葬したお骨は、肝臓に大きな肝硬変の塊があり、その中心に腫瘍がありました。寝たままで歩けなかったと言っていましたが、仙骨も半分割れていてこれでは、歩けない状態ですね。
喉仏や顎のお骨は確りとしていたのですが、背骨も下の方に行くに従ってグズグズな感じになっています。1年間の闘病生活を頑張り通した結果なのでしょうね。
お骨の量は、お骨が砕けているのもあるので随分少なく感じました。
お客様たちは、一つ一つお骨を丁寧に拾っています。
飼い主様は、ご主人を亡くしてからこの犬ちゃんの闘病生活を支えていたのですから、さぞ大変だったでしょうね。モクモクと無言で拾っていらっしゃいました。
頭のお骨も綺麗に入りました。
両脇に顎の骨、そして後ろに仙骨と第1頸骨、そして右前の喉仏を確りと収めることができました。
足の悪い飼い主様でしたが、確りと胸にジャックラッセルテリアちゃんの骨壷を抱きしめて車に乗り込みました。車中から頭を何回も下げてお帰りになりましたが、お骨は弱かったですが、頭のお骨も確りとしていて大変喜んでお帰りになりました。
大変お疲れ様でした。