奥多摩町海沢からワイマラナー犬の立会火葬にいらっしゃいました。9歳3ヶ月でオスの犬ちゃんです。
ワイマナラー犬は、今回で2回目です。
前回は、墨田区八広からお越しのお客様がお持ちいただいた、火葬したお骨の粉骨パウダーをさせて頂きました。
「墨田区から迷わず来ることができました。」と言っていましたが、結構遠かったのではないでしょうか。
その粉骨したのが、24年11月21日でしたから2年8か月ぶりにワイマラナーに合うわけです。でも前回は火葬したお骨だけでしたので実物のワイマラナー犬に会うのは今回が初めてです。
電話では、「30キロから35キロ位はあるかもしれません。」と言っていました。当日ワザワザ奥多摩町海沢からのお越しです。Googleナビで調べたら1時間26分と出ていました。
予約時間通りにいらっしゃいました。
後部座席に凄く大きい段ボール箱が置いてあります。その中に真っ白なシーツに包まれて寝かせてありました。
大型犬ですから、保冷のドライアイスも8つも置いてありました。
シーツの中からお顔を拝見するととても精悍な面構えです。狩猟犬ですから体つきも筋肉の塊のような素晴らしい体つきで、青み掛かったグレーの短毛がとても綺麗な光沢のある毛並でした。
このワイマラナーちゃんは、飼い主様から良く面倒を見て貰っていたことが、この光沢のある毛並や体つきから良く分かります。
お客様は、「この犬の運動量は半端ではなかったです。」と言っていました。「狩猟に使っていたのですか?」と聞くと「狩猟には使っていません。」
狩猟ではなくて半端でない運動量を確保するには、飼い主様の努力が相当なものだったのかを想像できます。
お客様の要望でしたので体重を計ってみると27キロでした。ワイマラナーの体重としては普通の体重です。
礼拝所でのお葬式は、創価学会の会員の方でしたのでご自分で勤行をなされて確りとこの犬ちゃんのご冥福をお祈りしておりました。
火葬炉は、当然大型の火葬炉で行いますがこのワイマラナーちゃんは体長も長くて大型火葬炉いっぱいの長さでした。
持参したお花や霊園のお花で飾ってお別れです。ペット霊園では創価学会の人の為にオシキミの木を育てていますので、それを切り取って一緒に入れてやりました。
お客様も、思わぬ事だったのでしょう。笑顔が浮かんでおりました。
大型犬の火葬は、霊園から15分ほど離れた場所で行います。これは近所にご迷惑を掛けないための配慮です。
大型火葬車が出棺するときは、確りと合掌をしてお見送りをしていました。
これから2時間は火葬して帰って来るまで掛かります。その間お客様は「時間を潰してきます。」と言って出掛けていらっしゃいました。
火葬時間は、1時間30分。往復の時間を入れて2時間ちょっと掛かりました。
火葬したお骨は、真っ白でしたが肺に腫瘍がいくつもありました。
「腸が悪いと思っていたのですが、これだったのですね。」と言っていました。このワイマラナーちゃんのお骨は太くて大きかったです。
特に、背骨が太くて人間の背骨のような太さがありました。
運動量が多くても大丈夫なのは、この背骨の太さがあったから強靭な体が出来たのでしょうね。
この27キロクラスの大型犬では、6寸の骨壺で十分入ってしまうのですが、今回のワイマラナーちゃんは違うみたいです。
背骨も太いですから7寸の骨壺にお骨上げをすることに致しました。
6寸と7寸では容量が平面積でも36%も7寸が大きいので、高さも入れると50%も容量が違うのでしょう。
でも、お骨自体はこの7寸の骨壺に8割方一杯になりました。
今回のワイマラナーちゃんは頑丈だったのですね。前回粉骨で見えられたワイマラナーちゃんは25キロで6寸の骨壺に7割方でしたからこの子のお骨の太さは並大抵なものではないことが良く分かりました。
丁寧にお骨を骨壺に入れて終了です。
途中、足の指先のお骨や犬歯を確りと見つめては骨壺に入れる姿がとても印象的でした。
骨壷をお客様にお渡しすると、確りと胸に抱いて「有難うございました。」と丁寧に頭を下げてお帰りになりましたが、確りとお見送りをすることが出来て晴々としたお顔付でした。
お気をつけてお帰り下さい。
ご冥福をお祈りいたします。