「火葬してもらった〇〇です。」
「骨壷が小さく、入れるとき足等割って入れていたのでもっと大きい骨壷に変えてもらえませんか、ゆっくり入れたいので」とお電話を受けて来園戴きました。
近くのお客様だったのですぐにいらっしゃいました。
お客様の骨壷は、3.3寸の骨壷ですが「今家にあるのは3箇所で火葬してもらいましたが、3つとも大きさが違います。他のはもっと大きい骨壷に半分位入っています。」と言うことでした。
ヘルパーさん達が来て「みな随分小さいね。ギュウギュウずめに入れられたんじゃない。」と言われ特に今回の骨壷1つだけ小さいので気になったそうです。
お持ちいただいた骨壷を開けてみると、歯周病の為歯が少なく、頭がバラケていて随分頭が弱そうでした。
このお客様に対しても、火葬中に骨壺のご希望を聞いて小さいのがご希望なのか、大きめでゆったりとしたのがご希望なのかをお聞きして骨壺を選んで貰っています。
その時は、このサイズを選んだのですがヘルパーさんに言われて、見ると3つの内で一番小さいので心配になったのでしょうか。
4寸の骨壺を選んでいれば、お骨を一つも割らずに入れる事が出来ますが、他の3.3寸や3寸の骨壺を選びますと長い脚のお骨はお骨上げの最中に骨壺を振ってお骨を下に詰めていく段階では割れてしまいます。
お客様に依っては、家に置いておくには小さ目のサイズをご希望なさる方も多くいらっしゃいます。通常のお客様は丁度3.3寸の骨壺が一番人気のある骨壺なのです。
お客様には、「4寸に替えるのはサービスで行ないますが、頭薄いので崩れてしまうかもしれませんよ。」と言うと「そうですね。崩れてしまった方がかわいそうなのでこのままにします。」と言っていらっしゃいました。
「ゆっくり半分位入れるのが普通かどうか分らなかったので来ました。」と言って骨壺は変更しないことになりました。
色んな事を人は言います。
今回のお客様も霊園に来て初めて骨壺の中を見直した様です。ご自分で立会火葬の時にお骨上げをしたのですが不安になったのでしょう。
私達も、お客様方に後で不安が生じないように骨壺のサイズの説明とお骨を全然割らないでお骨上げをしたいか、割っても良いかを確認しています。
お客様も、中を見て説明を聞いて納得して笑顔でお帰りになりました。
今回、お客様がご不満に思った事はこれからそのような事が起きないように確りとした説明を今以上していかなければと思った次第です。