今回のコーイケルホンディエ犬ちゃんは、全く聞いた事がない犬ちゃんでした。
一見するとキャバリアちゃんを大きくしたような犬ちゃんでした。「体重が8キロです。」と予約の電話で聞いたのですが、チョッと火葬するには大型の車の火葬炉で火葬するか、小型でするか迷う所の犬ちゃんでした。
でも、結局560型の小型の火葬車で火葬することに致しました。
霊園に連れて来た感じは、「キャバリアです。」といわれたら全く分らないような犬ちゃんで「チョッとキャバリアより大きいかな。」そんな風に見えました。
受付を済ませて、直ぐにお焼香だけして火葬炉に載せました。
いっぱいお花を買っていらっしゃって、そのお花をコーイケルホンディエちゃんの廻りに飾っていきます。
以前沢田研二の所属していたグループサウンズの「花の首飾り」という歌がありましたが、バラの綺麗なお花を茎から取ってコーイケルホンディエちゃんの首からお顔の周りをいっぱいにして綺麗に飾っていきます。
正に「花の首飾り」です。
お花の飾りつけが終わると、「お願いします。」と言って火葬を促されました。
火葬炉に載せたコーイケルホンディエちゃんは、この小型火葬炉いっぱいの大きさでした。お腹の所がプックリとしています。「水が溜まったんですか?」と聞くとどうも腹水ではなさそうです。
チョッと「大型で火葬した方が良かったかな?」と頭に過ぎりました。
でも、この小型で火葬すると決めたのですから、「この火葬炉で大丈夫。」と心の中で言い直して蓋を閉めさせていただきました。
当然、このクラスの火葬は、S火葬で対応しています。
点火してから、火葬炉の状況は、全く大丈夫な火の勢いです。
然しながら、この小型車では大きなペットになる、今回のコーイケルホンディエちゃんは火葬炉の中で色々と動き始めました。
頭をグッと後ろに反らせて横に寝かせてある足を上に持ちかげてきました。この体勢で不安定になるとそのまま後ろにひっくり返ってしまいます。
そのために、鉄棒で押えて暫く火葬しました。お陰で体勢が整ってもとの状態になり火葬が継続できます。ペットの火葬でそのままの形でお客様に見せる技術は体勢を整えるとそのままで火葬を継続する事、遺体を弄くらないことが鉄則です。
ですから、この形を整えるまでの作業はとても大切なのです。
8キロの犬ちゃんの火葬で全く問題なく終了できました。火葬時間は、50分間です。
この犬ちゃんは、肺に大きな腫瘍がありました。
お客様にその事を伝えるとビックリしていました。この種の犬ちゃんでお顔が大きいですからサービスの4寸の骨壷には、入りません。
1ランク上の5寸の骨壷に入れてお持帰り戴きました。
チョッと大きめな犬ちゃんでしたが、恐るべきS火葬です。全く問題なく安定的な火葬が出来てホッとしています。
この火葬方法の開発があったので、いつでも自信を持って安定的に煙の出ない、臭いの出ない火葬が出来ることに誇りを持っています。