ミニチュアダックス 15歳9ヶ月 3.6キロ ♂の火葬を致しました。
この子は「喉のメラノーマです。」と死亡原因に書いてありました。
「メラノーマ」って、病気が分りませんでした。
そこで、Googleで調べることに致しました。
1.メラノーマの概要犬にしばしば発生するメラノーマは、悪性黒色腫とも呼ばれる皮膚がんの一種です。進行が速く、再発や肺転移の起こりやすい、もっとも凶悪な皮膚がんです。
人では10万人に数人程度の発生頻度ですが、それに比べると犬にはかなり高率で発生します。弊社への相談が多いがん種のひとつです。
発生原因は外部からの慢性的な刺激だと考えられます。口腔内であれば固いドッグフードや骨ガム、噛むおもちゃなどの刺激が挙げられます。肉球付近であれば足裏への刺激が強い散歩コース、真夏のアスファルトなど、路面から受ける刺激の影響が大きいのだと思われます。
ちなみに人の場合は太陽からの紫外線が発生原因とされています。短毛種やサマーカットした犬は少々リスクが上昇するかもしれません。
もちろんもっとも重大な発生原因は上記のような外的要因ではありません。体内部の問題、すなわち免疫力の低下(免疫機能の乱れ)です。免疫がうまく働かなくなるとメラノーマの発生・成長を抑えられなくなります。
2.メラノーマの特徴
メラノーマはすべて悪性腫瘍です。良性腫瘍はメラノサイトーマと呼ばれホクロの一種とお考えください。どちらもメラニン色素を産生するメラニン細胞に由来する腫瘍です。周辺よりも黒っぽい色となるのが特徴です。
ホクロよりも大きかったり、盛り上がっていたり、境目がはっきりしていないときは要注意です。特に発生してから急成長するものは疑わしいですから、経験の多い獣医師に診てもらってください。
メラノーマは外界と接する皮膚、特に口腔内や足先に発生するケースがほとんどで、内臓から発生することは稀です。肺に見つかったときは、ほぼ他からの転移です。
一般にメラノーマは進行スピードが早いといわれますが、まさにその通りだと思います。「がん幹細胞」の多さがメラノーマの進行の早さに関わっていると考えられます。
メラノーマを刺激しているとさらに成長が早まることがありますから、尖ったもので突いたり、強く触れないようにしてください。検査も刺激になることがありますから、過剰気味の検査は控えましょう。
メラノーマは肺転移しやすいがんです。進行したメラノーマにはしばしば肺転移が見つかります。もし肺への転移が見つかれば、一般的な治療だけで完治に持ち込むのは非常に困難です。 共存を狙って治療を組み立てていくことが重要になります。
3.メラノーマの症状と早期発見の方法
メラノーマは初期段階ではほとんど自覚症状がありません。もし痛みが出てくるとしたら、腫瘍がかなり大きくなり出血するような末期がんの状態です。
咳や息苦しさが見られることがありますが、これはメラノーマによる肺転移の進行を示す症状で、やはり末期症状です。
上記のような自覚症状が出ている場合は、すでに危険な状況に陥っていると言わざるを得ません。そうなる前に見つけなくてはなりません。
自覚症状の乏しいメラノーマを体調の変化から見つけようという考え方は適切ではありません。早期発見のためには、ときどき口腔内や足裏をチェックする習慣が大切です。口腔内や足の裏は犬のメラノーマの好発部位(多く発生する部位)です。
多くのメラノーマは肉眼で見える場所に発生します。周辺部位に比べてメラノーマは濃い色をしていることが多く、それを発見の糸口としてください。しばしばホクロやシミと見間違えます。区別するために下記の特徴についてチェックしてみてください。
歯茎や足裏に最近現れた
色がまだら
形が丸や楕円ではない
境目が不明瞭で、周りにじわじわ浸潤している
しばしばメラノーマは定期健診や日頃の診察中に見つかります。トリミングサロンで発見されることもあるでしょう。早期発見を期待して、経験豊富な獣医師やトリマーを選んでおくと良いでしょう。
【引用】http://cordy.monolith-japan.com/cancer/3199/
このようなことが書かれていました。
火葬したお骨は、後頭部が割れてしまっていて肺に腫瘍がありました。
メラノーマは皮膚の癌でとても転移しやすい癌ですから、キッと肺に転移していたのでしょうね、メラノーマは肺転移しやすいがんですから。
お骨上げしながら、お客様は「ゼイゼイしていました。」と言っていましたが、正にこのメラノーマが肺に転移していた証拠だったんでしょう。
ご冥福をお祈りいたします。