大型火葬車の納車から4日目です。
まだ、大きな犬ちゃんの火葬はまだ行なっていませんが、今日はラブラドールと雑種犬15キロとコーギーちゃん18キロの火葬があります。
又、兎ちゃんとミニチュアダックスの合同火葬もありますので、今日は十分に大型火葬車を試すことが一杯あります。
そこで、ラブラドールと雑種犬15キロの火葬が第一番で行ないました。
見た目は、そんなに大きく感じなかったのですが、持ってみるとずっしりと来ますので、やっぱり重たいです。
元気なときは、20キロありました。」とお客様が言っていましたが、とても毛つやが良いラブラドールの雑種犬です。
火葬炉に載せる時に、この大型火葬車は火の出方が右側が強くなっているので、犬ちゃんの左のホッペを下にして寝かせるようにしないと、上手く火葬が出来ない火葬炉です。
火が頭に掛からないようにして、背中を中心に火葬をする方法を取ります。
そうするととても綺麗に火葬が出来るのです。
今回は、このような形で寝かせて火葬を開始いたしました。
大型火葬車での火葬は、S火葬が中心に火葬を行なっていますが、今回は燃えずらくするS火葬は行なわずに通常の火葬を行なうことにして色々と火葬炉の性能をチェックする予定です。
始めの火のつき具合は、とても悪くて「これで平気か。」と思うようにゆったりとした火葬の出だしでした。通常の一次火葬炉を普通燃焼の状況で燃え始めていますが、中々奥や向かって左側への火が届いていません。
でも、暫くすると徐々に火がついてきています。
私は、火が回るのが遅いので強燃焼に切り替えて燃焼を促進してみました。
火の出方がとても今までの火葬炉とは違います。
一気に火が全身に回って、炉の中は赤黒い煙と炎で充満しています。
これは、危険な状況なのですが、煙突からは煙も出てきていません。そのためにこのまま少しの時間放置することに致しました。
やっぱり高燃焼ですよね。
徐々に過燃焼の状況が近づいて来ています。
高燃焼を止めて低燃焼に切り替えました。
炉の中は、どす黒い炎で充満しています。高燃焼で過燃焼になりそうな状況で煙突から「ポッポ。」と煙が出始めたのですが、低燃焼にするとそれでお終いでした。
このまま、低燃焼で燃焼を続けていきます。
火葬開始から10分経過した頃、低燃焼で炉の中が安定してきました。
その為に、今度は高燃焼の自動燃焼に切り替えてみました。
行き成り。「ボッ。」と火の勢いが変わり又炉の中はどす黒い火に覆われました。
通常は、煙突から凄い黒煙が上がるはずです。
煙突から排気の状況は変わりません。
でも、少し時間が経過するとヤハリ過燃焼になってくるので、煙突から「ポッポ。」と煙が出始めます。この火葬炉のバーナーの大きさは、今まで使っていた725型の倍の力があるバーナーです。ですから低燃焼で今までの高燃焼ぐらいの威力があります。
高燃焼にしたら、凄い威力なのですね。
その為に、高燃焼にまだするのは早いと判断して、低燃焼で手動燃焼でずっと行くことにしました。これからは、低燃焼でもドンドン燃焼の度合いが増してきますので、今回つけた強制空気の注入の威力を試すことに重点を於いて火葬に取り組みます。
強制空気の注入口は、2次火葬炉と1次火葬炉に両方取り付けました。
火柱対策で、送風の力が強いのでそのままの火葬をすると煙突から火柱が上がる可能性が高いので、その場合は一次だけでなく2次の火葬炉にも強制的に送風をして上に引っ張り上げる力を弱くする目的があるます。
2次火葬炉に強制空気の注入口は、煙が出始めた場合などにこの空気弁を開くと空気の供給が多くなりますので、2次の燃焼で煙が止まる目的もあります。
又、今まで使っていた送風機には空気量の調整弁がありませんので一次火葬炉の炎の調整が出来ませんでしたが、今回は送風機の弁をしめて火葬すると奥まで十分届くので最終的な火葬時間の短縮になります。
今回の、ラブラドールの雑種犬15キロも45分で火葬が終了いたしました。
これは、送風機の調整弁を閉めて炎が奥まで届いた結果でありました。
唯、今の火葬炉での問題も又一つ発見しました。
それは、覗き窓を広くしたために鉄板だけで覗き窓を作ってあります。その部分が真っ赤になってしまってとても熱いのが難点です。
これは、今後取り換える方向で進んで行きたいと思っています。