今日のお客様でキジトラ猫ちゃんの火葬のお客様が素晴らしいお骨上げを致しました。
今回のお客様はリピータのお客様でした、26年に初めての猫ちゃんの火葬をしたお客様です。
その時は、猫ちゃんがチャトラでしたのでとても大きかったので4寸の骨壷にお骨上げを致しました。
今回は、キジトラちゃん2.8キロで10歳の猫ちゃんでした。
この猫ちゃんは、ウンチがあんまりでない猫ちゃんだったらしくて「10年も病院通いをしてウンチを出してもらいました。」とお客様が言っていらっしゃった猫ちゃんです。
火葬が終了して拝見すると、お薬の痕はいっぱいお腹の中に残っているのですが、お客様が言っていらっしゃった腎不全の痕は殆ど分りません。
お薬の青い色がお腹に着いているだけでお骨は真っ白です。
唯、仙骨の部分の左側が割れていて足が動かない典型的な症状がお骨に出ていました。
そして、人間で言う尾骶骨の部分もその割れが入っていて尻尾も動かないことが直ぐに分りました。
火葬したお骨の、頭の部分は網の上に顎を下にくっ付けて置いてある様に並んでいました。
当然、顎のお骨もその頭の下にありました。
「もしかするとこの形で残っている猫ちゃんの下顎のお骨は上手く入れられればそのまま顎にくっ付いた形でお骨上げが出来るかもしれない。」と思って奥様に骨壷に頭の目の後ろを持って入れてもらいました。
大正解です。
奥様が入れた頭のお骨は、下顎のお骨も確りとついたままの形で骨壷に入れることが出来ました。
通常、頭のお骨に下顎が付いていても、頭のお骨を持ち上げた瞬間に下顎の部分が落ちてしまうのが殆どです。
このような形で左右両側の下顎のお骨がそのままの姿で骨壷に入れられるのは、1年間であっても2件ぐらいです。
とても、素晴らしい事なのです。
お客様も全くそのままの姿で骨壷に入った、キジトラちゃんを見てとても喜んでいらっしゃいました。
そして、「このように両側の下顎も一緒に入れることが出来るのは500件に1件ぐらいしかありません。」と言うと尚更の様に笑顔で答えてくれました。
綺麗にお骨上げが出来て、それも骨壷の中には全くそのもののキジトラちゃんがいるのですからとても凄いことなのです。
奥様が萎縮しないで平常心で、頭のお骨を持ち上げた事がこの素晴らしい全くそのままのお顔が実現した決め手です。
これが、途中で手が止まってしまっていたら、その瞬間に下顎のお骨は落ちてしまったことでしょう。あと少しで綺麗にそのままの姿で入れることが出来たのが一旦立ち止まったためにお骨を落としてしまったお客様を何回と見ています。
お客様もとても満足した様子で笑顔でお帰りになりました。