白文鳥のお客様のお骨上げでとても凄いことが起きました。
葛飾区小菅から「2時間掛かりました。」と言いながら12時44分に到着しました。
「獣医さんからお骨は殆ど残らない。」と言われていたので「そうだろうな。」と思いながら「文鳥 火葬」のキーワードで検索していたらこちらの霊園を見つけました。
中を見てみると目を見張るような内容が書いてありのです。
獣医さんからも「お骨は残らない。」と言われていて、近くの霊園でも残らないと言われていたそうでした。
所がこのホームページを開いてみると綺麗なお骨が残っている写真がありました。
早速予約を取って本日になったそうです。
受付でも、お客様は「お骨は残りますか?」と聞いてきます。
「確りとお骨は残りますよ。ホームページを見ましたか、その写真を同じように綺麗に残りますから。」とお答えいたしました。
お客様は、少し不安がっていたお顔も即座に笑顔になりました。
でも、お葬式でお経を読んで入る時は、やっぱり涙でいっぱいになっていました。
火葬炉に載せて食べ物と霊園のお花ででいっぱいに飾ってお別れして、点火を見届けました。
火葬時間は、25分間でした。
火葬したお骨をお客様が目にした瞬間にお顔が緩んでいました。
確りとクチバシが付いたお顔が目に飛び込んできたのでしょう。
お骨に肉が付けば、正に今まで飼っていた白文鳥ちゃんそのもののお顔です。
ジッと見ると首の付け根に少し尖がっているお骨があるのが分った様子です。「これが喉仏ですよ。」と言うと。
「これって喉仏。」と目を皿のようにして覗き込んでいます。
足の骨や、尾骨など確りとそのままの姿をしています。
その中で、翼のお骨の所に大きな塊があります。
このお骨が腫瘍なのです。
お客様は、この腫瘍について「段々大きくなってしまって。」と涙ぐんでいました。
文鳥の体に対してこの腫瘍の大きさは異常です。
寸法的には、8ミリ位の大きさの腫瘍ですから。
茶黒い色がこの腫瘍の中に見えます。
この茶黒い色が腫瘍の特徴的な色なのです。
このお骨を見てお客様は、「こんなに癌って残るんですね。」とビックリしていらっしゃいました。
通常は残らない文鳥のお骨が、つま先からクチバシの先まで確りと残っている姿に感動を覚えているみたいでした。
病気の説明や小さなお骨の説明が終わっていざお骨上げになりました。
お客様に、「頭の先のクチバシや下顎は今は綺麗に付いていますが、お骨上げの時に落ちてしまうのが通常です。」
「でも、たまにそのままの形で入れられるお客様がいらっしゃいます。
これは殆どないのですが。」と言ってから奥様が頭のお骨を入れる段になりました。
奥様は、プレッシャーの極致みたいな状況です。
その緊張を取り払って、箸でお目目の両脇を持って骨壷に入れました。
「凄い。」と思わず言ってしまいましたが、綺麗に頭にクチバシと下顎がそのままの形でくっ付いていながら骨壷に入れることが出来たのです。
頭を入れ終わって、奥様は緊張からとぎ放たれたのでしょう。
とてもチャーミングな笑顔で、胸を撫ぜ下ろしています。
骨壷を上から見てみますと、前を確りと見るような形で本当に綺麗に入れ終わっているのです。
「凄いですね。」「まさかそのままの形で入れる事が出来るとは。」と私も絶賛の拍手です。
ワザワザ葛飾区小菅からいらっしゃってくれました。
お骨もとても綺麗に火葬が出来て、全部のお骨がそのまま火葬炉に入れた形で残っています。
そして、全くそのままの形で入れる事が出来ました。
これって奇跡を言う以外はありません。
綺麗に火葬する事は、技術革新で乗り越えることが出来ましたが、火葬した頭のお骨をクチバシや下顎が付いた形で骨壷の中に入れられることは本当に稀なのです。
今回、お客様のお力で綺麗に骨壷に入れる事が出来ました。
全く凄いことなのです。
お客様も綺麗に入れたお骨を胸に抱いてお帰りになりました。
お帰りに際して、ワザワザ車の窓を開けてのお礼をいただいました。
本当にこんなに綺麗に骨壷に入れる事が出来てスタッフとしてもとても嬉しく思っています。
どうぞ帰り道は長いですが、お気をつけてお帰りください。