今回で4回目のリピータのお客様の兎ちゃんの火葬でした。
福生市の東福生の地域は、道路が入り組んでいてナビで出ても中々行き着くのが大変な所での移動火葬です。
今回のお客様は、「自宅の駐車場で火葬をお願いします。」という有難いお客様です。火葬する場所がないお客様の場合は、近くの火葬できる場所を探す必要があります。
福生市ですから火葬できる場所は、近くにもあります。
ナビで住所の枝番が出ない所でしたので、ナビが案内する場所の近くでリピータのお客様が居ますのでそこだろうとお宅を訪問すると「隣の家です。」と言われてしまいました。
本日のお客様はその家を紹介したお客様でした。
今回で4回目でしたが、私は一度も訪問した事がなかった家でした。
今に通されて事務処理をして、すぐに火葬炉に載せました。
火葬炉でのお別れも皆様一人ずつお別れしてから火葬開始です。
お客様が申込書に書いた、病名:歯周病・老衰 がとても気になっています。
お客様が死亡原因に歯周病と書く時は、この歯周病がとても進んでいる場合が多いのです。
今までの10,000件のうちに7件歯周病で頭がなくなってしまったペットちゃんがいましたが、「今回もそうならなければ。」と願いつつの火葬でした。
火葬時間は35分間。
火葬したお骨は、やっぱりとても頭のお骨が小さく感じます。
頭が上を向いていますが、頭の前の方がなくなって来ています。
下顎のお骨は、少し残っています。
又、前歯の部分がそのままの形で残っています。
あれ、奥歯も4本ぐらいの塊で残っていました。
説明を終了して、お骨上げが始まりました。
大きなお骨から入れてもらっています。
お骨が殆ど入れ終わると、これからが頭のお骨を入れる段になります。
横に向いているお骨をスタッフがちゃんとしているカッコウに戻しました。
「お客様、この頭のお骨を一指し指と親指で目の所が一番強いですから、そこを持って入れて下さい。」とご指導しながらの骨壷に頭のお骨を入れています。
とても緊張の極致でしょう。
親指と人差し指だけで目の所をもてば良いのですが、今回二本の指だけでなく他の指も使ってしまったので、骨壷に入れる場合に指が邪魔になります。
何とか頭のお骨を骨壷に入れられたのですが、少し骨壷を動かすと頭の骨もグラツイテ動いてしまいました。
通常歯周病で遣られてしまった頭のお骨は、とても脆くて持つとグズグズと壊れてしまします。
今回は、頭の後ろの方が強かったので何とか入りました。
一塊になっていた、前歯の塊ですが4本ぐらいの上顎についている前歯がそのままの形で残っているのです。
歯周病でお鼻の部分はなくなってしまっていますが、その前の部分は残っていたのです。とても可愛い前歯が揃っているのってとても可愛いですよね。
その前歯もお顔の前に置いてやりました。
また、奥歯の部分も4本下顎についていましたので、それも同じ位置に入れてやりました。
歯周病って歯から細菌が入って頭の方にも拡散して頭のお骨も溶かすような事が起きますが、前歯や奥歯の部分が残る事もあるのです。
お客様は、歯周病で頭のお骨も溶けてしまっているのではないかと心配しらっしゃいましたが、しっかりと頭の部分を骨壺に入れられ、前歯や奥歯も入れられたのでとてもご機嫌でした。
今回は、歯周病の兎ちゃんでしたが、歯周病って怖いことを改めて感じた次第でした。