大型の火葬炉の具合がとても良くなって喜んでいます。
7月26日と27日に四日市のオールペットさんに行って、一年点検と不具合な部分を修理してきました。
今日のラブラドールの火葬で特に思ったのは、熱が火葬しているスタッフの所に殆どこなくなりました。
この火葬車の一番の問題点は、火葬しているスタッフが熱さでとても体力的に消耗してしまって、持たなくなってしまうことです。
この点が一番の問題だったのです。
これは、この火葬車の製作の出発から始まりました。
実は、この大型の火葬車の炉の大きさは、あと30cm長く作成されていました。
所が、この車の車検の関係上重量がオーバーになってしまう為に、止む無く30cm切断して今の大きさの火葬炉になったのです。
そのために、バーナーの大きさもこの30cmも長い火葬炉で十分に後ろまで届くように設定されていました。
所が、重量の関係で30cm短くして重量を法定内に納める為に、炉の長さを短く致しましたが、バーナーなどの設備はそのままでした。
その関係上、バーナーの吹き出しが凄くて、逆流した場合は覗き窓から炎が飛び出して来てしまうのです。
今回の、修繕でこのバーナーの勢いを少なくすることに致しました。
そして、それによって炉の中の気圧が下がり、覗き窓から熱風が出てこなくなったのです。
お陰で、修理した作業室はとても爽快になりました。
この火葬炉の特徴に覗き窓の大きさを25cm開けて中を見やすく出来るように作ってあります。
覗き窓が、とても大きいのでその大きさを調整するように引き違いのドアを付けて大きな視野が必要な場合以外は、小さく出来るようにしてあります。
覗き窓の大きいくて良い点は、
1.炉の中の隅々まで見ることが出来る。
2.炉内に空気が必要な場合は、覗き窓を大きく開けて供給することが出来る。
この2点です。
又、悪い点は、
1.熱風が作業室に入ってきてしまって、とても暑い。
この、悪い点が改善されたのです。
又、作業室の温度を下げる工夫も致しました。
1.煙突の所から雨が入ってこないように鉄板で囲っていましたが、その囲いを取り除きました。
2.荷台の正面、最上部に換気扇を取り付けて外気が入ってくるように致しました。
この2点の改造も行ないました。
換気扇から強制的に外気を流入させて、煙突の脇の囲いを取った隙間から内部の熱せられた空気を外部に流出させるのです。
バーナーの調節によって、覗き窓からでる炉内から出る熱のが殆どなくなった上に作業室の熱せられた空気が外気の流入と排気の循環によって室内もとても温度が下がってくれました。
又、新たに換気扇を取り付けたお陰で、火葬しているスタッフの頭の上から換気が下を向いて流入するのでとても涼しく感じることが出来るようになりました。
一年点検は、まだ色々な部分の改善を致しましたが、この作業室や炉内の改善に代表されるようにとても使いやすくなり、安全で安定した火葬力が増す事が出来るようになりました。
これから、使いこなしていく間には、この様な改善が必要だという事もあると思いますが、その都度オールペットさんと相談してよりお客様の為になるようにしていきたいと思っています。