「亡くなってから5日間土葬にしておいたのですが、如何しても火葬したくてお電話しました。」とお客様から電話があり、本日火葬することになりました。
「掘り起して火葬が出来ない状態では、キャンセルして良いですか。」ともおっしゃいました。当園では色々と掘り起したペットの火葬を多く手がけています。
5日間では、全く変わっていない事は分っていました。
色んな理由があり、土葬したペットを掘り起して火葬したくなったことだと思います。
その点は、聞かなかったです。
聞かない方が良いと思った事も事実です。
段ボールの箱に入れて連れていらっしゃいましたが、段ボールの蓋を開けて中を見ると全く土に埋めたあった猫ちゃんとは思えない綺麗な猫ちゃんでした。
一つも、土がついていなかったのには、ビックリしました。
また、一目見て5キロを超えていると云う猫ちゃんでした。
体重を計らせてもらうと、7.5キロ丁度です。
大きな猫ちゃんですよね。
やっぱり、チャトラちゃんでした。
チャトラは大きくなるのです。
計ってみてお客様も、「こんなに大きかったんですね。」と驚いた感じでした。
とても、筋肉質で素晴らしいチャトラちゃです。
お経を上げてお葬式をしてから、火葬です。
霊園のお花で埋めて火葬開始です。
当初の予定では、「50分位掛かるかな?」と思ったのですが、火葬時間は60分間掛かりました。それだけお肉がついていたのです。
火葬したお骨を見て、「これは今なくなりました。」と言っても分らないくらい真っ白でとても綺麗なお骨でした。
唯、肺の所が少し茶色になっていてそこが悪かった事が分ります。
5日間もお骨を土の中に埋めといてこんなに綺麗なお骨は、始めて見ました。
5日間と云うのは、今まで一番埋めておいた時間は短い期間でしたが、5日ではお骨は全く変わらないことが分りました。
埋めてあるお骨を堀上げて火葬すると、お骨は茶色いお骨が普通です。
でも、今日のお骨は全く茶色がなく、真っ白なとても綺麗なお骨です。
通常、家で保冷しておいたお骨でも、5日間たつとお骨が赤茶けた色がついてくるのが一般的です。今まで火葬したペットちゃんのお骨は保冷期間が長くなるとお骨は茶色い色がドンドンついてきます。
然しながら、今日のチャトラちゃんは違うのです。
推察ですが、土に埋めてあったお陰で、空気が入らない状態で温度も低くてとても保冷するには良い条件が続いたのかも知れません。
この5日間は、雨は降っていません。
ですから、タオルに包んで土葬しても水が浸み込まないのでチャトラちゃんの周りの空気は湿度も低くて温度も低くてとても保冷の環境に恵まれたのかもしれませんね。
こう云うのは、とても稀な事です。
偶然が重なりあってとてもいい環境が出来たのでしょう。
7.5キロの体重のチャトラちゃんも骨壷は3,3寸の通常の骨壷に楽々入りました。
「こんなに少なくなってしまうんですね。」とお客様もビックリしていらっしゃいました。
今回の7.5キロのチャトラちゃんの火葬を通じて、チャトラはとても大きくなる猫だと以前にも増して感じました。
又、飼い主さんの愛情の強さもとても感じた火葬でした。
胸の抱いてお帰りになりましたが、優しさがとても溢れている後姿でした。