今日の一番の火葬は、セキセイインコの火葬でした。
火葬が終了して、お骨をスタッフが礼拝所に運んで、お骨上げに移りました。
お客様も、綺麗に残るとは思っていたのでしょうが、やはり実際に火葬して綺麗に残ったお骨を見ると興奮するものでしょう。
「あ、残っている。」と思わず声が漏れました。
死亡原因は、「分らない。」との事ですが、今の時期は死亡原因が不明なペットちゃんがとても増えます。
多分、気温の上昇などから来る熱中症での死亡がとても増えています。
今回のセキセイインコちゃんも火葬したお骨は、とても綺麗でした。
熱中症が死亡原因のペットちゃんは、このように、とても綺麗なお骨の状態で火葬が終了いたします。
ですから、推測ですが、この子もそうだったのかも知れません。
お骨の状態ですが、頭にクチバシと下顎が確りとくっ付いています。
また、首から背骨、尾骨まで確りとつながってよく分ります。
翼も良く分ります。
あるお客様が、「翼のお骨って一番太いですね。」と言って感心していたことを思い出しました。
翼の一番根元のお骨ってとても太くて強いお骨です。
足のお骨の先には、足の指先が指を曲げた「ぐー」の形で確りと握っています。とても細いお骨が良くわかります。
この様な綺麗なお骨ですから、良く見てみましたが、とても色が付いているところや、燃えカスが残っている所はありませんでした。
カプセルを購入したお客様は、「このお骨が良い。」
「これも、良いよ。」と言いながらカプセルに小骨を入れています。
そこで、骨壷に頭のお骨を入れた時に、クチバシが取れてしまいました。
お客様は、「このクチバシをカプセルに入れて持っていたい。」といいましたが、「チョット入らないかも?」とスタッフが言うと。
「試してみる。」
クチバシを箸で摘んでカプセルに入れました。
「途中で支えてしまうのでは。」とハラハラしていると、クチバシは綺麗にカプセルに入りました。
「あ、入った。」とお客様。
とても嬉しそうです。
これで、いつでも一緒にいられる。
という気持ちになったことでしょう。
実は、「カプセルにセキセイインコのクチバシを入れたい。」というお客様は何人かいらっしゃいました。
その時に、「入らないかも?」と言って来ました。
このカプセルにクチバシを入れる事が出来るというのは、一大発見です。
これで、お客様に「クチバシも入れた人があります。」と言う事ができます。
クチバシってとても可愛いんですよね。
先が尖がっていて、太い部分の両脇に穴が左右空いています。
この穴で、お客様たちは生前の姿を想像するようです。
お客様たちは、クチバシと分ると、「ほら、穴がある。」とおっしゃいます。
この愛嬌のある、クチバシを入れる事が出来たのです。