今日の #ペット火葬 でとても小さい、63グラムの #子猫 ちゃんの火葬を致しました。
63グラムの子猫ちゃんの火葬が出来るかどうかを心配してお電話を掛けて来てくれたお客様です。
このお客様は、火葬してもお骨って残らないだろうと思って電話を掛けてきたお客様です。少しでも残ればって思って予約をされた方です。
霊園にいらっしゃるのに、ナビで来たのですが、小さな霊園なのでチョット30m位通り越して止まっている所に声を掛けると、車をバックして駐車場に入れてくれました。
申込書をお書きの時に「サイベリアン」と猫ちゃんの種類をかきました。
このサイベリアンという種類の猫ちゃんの火葬は、初めてです。
そして、生まれて8日目とも書いたのです。
ですから、「お骨って残りますか?」と真剣に聞いて来たお客様です。
産まれたばかりだし、体重も63グラムでとても小さいですから、お骨は残したいが、多分殆ど残らない、「少しでも残れば良いや。」と思いながら予約を取ったのでしょうね。
本当の名前は、「サイベリアン・フォレスト・キャット」という種類でロシアのねこちゃんでした。この猫ちゃんのサイベリア=シベリアの意味だそうです。
Googleで調べたら、
丸みを帯びた輪郭に、同じく丸みを帯びた耳と、やや上がった目尻を備えた大きな目、額から鼻に掛けての僅かに傾斜し湾曲した鼻筋を持つ。その背は高くアーチ型で、腹部は堅く重量感を備え、筋肉質にして、その体型は全体的に樽の形を想起させる。
サイベリアンは長毛種であり、その被毛については、その原産国たるロシアにあっては黒と赤を主色とした毛色しか承認されていないものの、北アメリカではより多様なものが承認されるに至っている。肩甲骨上と胸部下のそれが特に厚く生えており、成猫になると首の周囲にふさふさとした襟毛が生ずるように、成熟するまでには5年の時を要するという。【出展:Wikipedia】
お経をあげてから、火葬炉に載せてお花でいっぱいに飾ってお別れして、点火を見届けました。
以下は、火葬中のお客様とスタッフの会話です。
又、「今まで運良くペットが死ぬことがなかったのですが、この時期では、他のブリーダーでは、袋に入れてゴミと一緒に出している所がありますが、私は、そんなことが出来ません。」と言っていました。
お客様は、火葬が終了する時に火葬炉の蓋を開ける所から覗き込んでいました。
大事なサイベリアンですから、一刻も早く、綺麗にお骨が残っているのを確認したかったのでしょ。
火葬したお骨を見た瞬間、
「綺麗にお骨が残っている。」と声を出して嬉しそうにニッコリ笑顔です。こんなに多くのお骨が、そのままの姿形で今、お客様の前にあるのですから、その気持ちは痛いほど良く分ります。
ホームページの写真や、火葬したお骨の事が詳しく載っている当園のホームページを見ていても、やはり、本当に火葬した火葬炉に入れた形のまま、そのままの形でお骨になっている事がとても、信じられない位ビックリする事だったのです。
お客様は、この様な事もおっしゃっていらっしゃいました。
「こんなに綺麗に残るとは思っていませんでした。」と言って写真をパチパチ撮っていらっしゃいました。
お骨は、頭から背骨、骨盤、そして足のお骨やその指先までの確りととても綺麗な形で残っています。
そして、肋骨の終わる辺りで、茶黒い塊がありました。
63グラムで15cm位の小さな体と比較して、7mm程の大きさの腫瘍ですから、その燃えカスのある所が腫瘍だと思います。
お客様も、それを見て何も言えない様な状態でした。今、自分の目で見ているのですから。
頭のお骨は、骨壺に入れる前に、下に敷いてあるお布団にくっ付いてしまっていました。
やっぱりです。
まだ、お骨が固まっていないのです。
以前も、この様な経験をしていますので、お客様には事前に言っておきましたが、残念ながら、言った事がそのままの現実となって頭のお骨がバラ バラ になってしまいました。
お客様は、「お骨が残っていれば良いんです。」と割れてしまうのには、覚悟を決めていらっしゃったみたいです。
丁寧に拾って、2寸の骨壺に入れて持ち帰りです。
ブリーダーのお客様でしたが、とても心の優しい、素晴らしい女性でした。
この女性の所で愛情をいっぱい掛けられて育ったペットちゃんを購入できるお客様は、とても幸せになるのではないかと推察させられます。
お客様もこのペット霊園が、とても気に入ってくれたみたいです。
今のお花がない季節でも、菜の花や、黄色いスイセン、そしてペチニアのお花が咲いているのを見て、「これだけ咲いていれば、今の時期は十分です。きっとお花が咲き始める4月頃には、とても綺麗なペット霊園になるのでしょうね。」と言ってくれました。
ブリーターをしているので、「又お世話になりますので、次もお願いします。」と言ってお帰りになりました。
心に残る、とても気持ちの優しい女性にあえて、こちらも清々しい気持ちでいっぱいになったペット火葬でした。