頭のお骨が、そのままの形に残っていない火葬って、とても辛いですね。
今日のミニチュアシュナウザーちゃんは、頭のお骨がグズグズになっている犬ちゃんでした。
これで、9匹目の頭のお骨が原型をとどめたいない、ペットがが出てしまいました。
9匹の内、7匹が犬でその内訳は、4匹がシーズ犬で、3匹がミニチュアシュナウザーです。
他は、兎と猫ですが、このシーズちゃんとミニチュアシュナウザーって、歯周病に掛かりやすいペットなんでしょうか?
お客様は、この子を7年前に引き取りました。
野良犬だったんでしょうか?それとも、飼い主から譲り受けたのでしょうか?
「引取ったときは、ガリガリに痩せてしまっていました。
引取ってから今のように普通の体型戻ったんです。」と言っていました。
とても、優しい感じのお母さんと娘さんのお二人でいらっしゃいました。
これで、前のトイプードルと合わせて2回目の火葬です。
前回もそうだったのですが、お骨は自分達では拾えないので、拾ってください。という事でした。
チョットお腹に脂肪がついていて、通常なら、45分ぐらいで終了するのですが、最後の脂分が燃え尽きるのに時間が掛かり55分で火葬は終了しました。
個別一任火葬の持ち帰り火葬でしたので、炉の脇の所で説明しましたが、一見目を引くのは腎臓が真っ黒で、肝臓にも大きな腫瘍がありました。
そして、頭の場所はここに頭があったというように、頭の位置は分るのですが、頭らしく立体的では、ありません。
お鼻から前のお骨の形は、ありませんでした。
あるのは、頭の天辺のお骨が少し残っている程度で、顎も上下グズグズでした。
通常、頭のない子は上顎の部分は、比較的強くて残っている場合があるのですが、この子にはそのような強い顎のお骨はありません。
スタッフが、お骨を拾って骨壺に入れるのですが、通常のお骨を入れる場合は、頭のお骨を別の場所にとっておいて、他のお骨を入れてから頭のお骨をその上にのせるのですが、今回の子は、頭のお骨を他に移動する事もできません。
網の下に落ちてしまったお骨は、頭のお骨を骨壺に入れてから後でいれました。
頭のお骨は、触るだけで崩れてしまいます。
ですから、他のお骨を入れて平らな部分を作って、そこに顎のお骨らしい部分を入れました。
そして目の周りのお骨や頭の天辺の残っているお骨を入れてから、トレーに残っている小骨を入れました。
頭の周りのお骨や天辺のお骨で何とか頭らしく形を整えて、お客様の前に出して見てもらってからお渡ししました。
お客様も、「7年前に引き取ったときに歯周病だったんで、歯を全部抜いてしまったんですが、それでも、この様に歯周病は進んでしまうのですね。」と思わずつぶやいていました。
本当の心の優しい奥様とお嬢様で、こんな人たちに引き取られた犬ちゃんは、最初の境遇が悪くても幸せだったんではないかと推測するものです。
歯周病は歯の周囲だけの問題ではなく、命にも関わるような全身性の大きな感染症にも関わっている病気です。
しかし歯周病は、ご自宅で飼い主様が日常的に愛犬・愛猫のお口のケアをしてあげることで、予防できます。
歯周病については、「横須賀市にあるつだ動物病院」のブログを参考にして、愛犬、愛猫のケアーをして下さい。アドレスを書いておきます。
https://tsuda-vet.com/%E7%B4%848%E5%89%B2%E3%81%AE%E6%88%90%E7%8A%AC%E3%83%BB%E6%88%90%E7%8C%AB%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%84%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E6%AD%AF%E5%91%A8%E7%97%85/