朝一番で多摩市から猫ちゃんを連れて来た、個別一任火葬のお客様の時の事です。
10時の予約でその時間に丁度いらっしゃいました。猫ちゃんはダンボールの箱に入れて連れてきましたが、体重が5キロ前後で良くわからないとの事でした。
大きく見えたのですが、計測させていただくと4.7キロ。
お客様は仕事に行くので、礼拝所でお別れ式とお花で猫ちゃんをいっぱいに飾ってからお出かけになりました。
火葬は一寸大きかったので、45分間かかりました。
お骨をスタッフが拾う段になって、ビックリすることが起こりました。
この子は、大きい猫でしたので、4寸の骨壷に入れることにしました。
いつものように、頭のお骨を別の所に取っておいてから足から骨壺に入れていきます。
頭を取っておいて、次は下顎のお骨を別の所に置くのですが、その下顎が見当たりません。
普通は、頭の脇辺りにあるのですが何処を見ても下顎がないのです。
こんなことってあるのかなぁ。と思いながら別に取っておいた頭のお骨を見てみると確りと下顎が頭のお骨に付いているではありませんか。
通常、火葬すると下顎は頭のお骨と離れてしまいます。
くっ付いていたとしても、頭のお骨を持ち上げた時にポトリと落ちてしまいます。
然しながら、この猫ちゃんは頭を持ち上げても全くびくともしないで頭のお骨にそのままくっ付いていたんですね。
別において置いた頭のお骨を見てみると、なんと猫ちゃんのお顔がそのままです。
上の歯のしたに下の歯が咬み合わさっていて本当に驚きの連続でした。
お骨上げの最後に頭のお骨を入れるのですが、最後に入れる時にチョッとずれてしまいましたが、しっかりと顎がついたままのお顔のままお骨上げが完了しました。
こんなことってあるのですね。
後で、お骨を取りに来た飼い主様にこのことを報告しようと思っています。