ペットの火葬で頭のお骨がグズグズの火葬がありました。
火葬の終盤になるまでは通常の火葬でした。終盤になり火葬しているスタッフからあれ頭のお骨が崩れている。と言う声を聞きました。
火葬炉の蓋をあけると、本当に頭がありません。
背骨の位置は確りと分かるのですが、その上に続く頭の所が燃えカスみたいになっていてお骨の痕がありません。
お客様の前にそのままの姿で出して、お見せいたしました。
背骨と骨盤、足の骨が分かるのですが、背骨の上に続く頭の辺りがお肉の燃えカスみたいな感じでした。
頭の所を良く見てみると犬歯が一本燃えかすの先端に埋もれてありました。犬歯があると云うことはここが顎の先ですね。
シーズ犬などの小型犬は頭の天辺のお骨が凄く薄くて割れてしまう場合も多々ありますが、顎のお骨は強いのでここがこの様にあとかたもなく無くなってしまう事はないのですがね。
と言うとご主人が「この子は歯周病を患っていて顎のお骨が溶けてなくなっているのです。」と言われました。「もう半年も口を開けたままです。」
ここでやっと頭のお骨がなくなっている訳が分かりました。
歯周病です。
恐ろしき歯周病によって顎のお骨だけでなく、それより上のお顔や頭のお骨までやられてしまったのでしょう。
お客様も納得した様子でお骨上げを始めましたが何か悲しそうでした。
「こう言う事ってありました。」と聞かれましたが、今まで火葬してこの様に頭がスッカリ燃えてなくなってしまうのは初めてです。
もう5000回も火葬していますが、初めての出来事です。もう
びっくりです。
こんな事ってあるのですね。