本日の20時から火葬した犬ちゃんは、雑種の11キロです。
本来、柴犬の雑種が多いので雑種と言えば柴犬と何かの雑種と大体相場が決まっています。
本日もそのような軽い気持ちでしたが、雨も降っている事ですし大型の火葬車で行けば楽な火葬になると思って出かけました。
場所は青梅市の新町です。
19時33分に到着。19時30分ぐらいからなら帰っていると言うお話でしたので、良い時間に到着しました。
火葬場所は、ご自宅から2~3分離れたいつも犬の散歩をさせている場所でお客様のご指定の場所です。火葬する場所に先に言って待っているとお客様が到着。
ドンちゃんの好きな食べ物やお花、霊園から持ってきたお花等でドンちゃんの周りを飾ってお別れをしました。お経を上げてお線香を上げてお葬式もそこで行いました。
ここまでは通常の移動火葬ですが、今回は火葬し始めてからがチョッと変わっています。
今回この大型の火葬車は火葬炉の不具合を直し、煙の漏れの修理も完了して火葬台のマットも耐火煉瓦も全て新品にして始めての火葬でした。
11キロの犬ちゃんですから、問題なく終了するはずでしたが、このドンちゃんは火葬し始めると火のつき方が強烈でした、燃え上がり方が半端でなく凄かったです。
シェルティーやビーグルの肥っているのは、この様な強烈な燃え上がり方をするのですが、この火葬車は強烈な燃え上がりがしないような仕掛けがしてあります。
ゴールデンレトリバーやラブラドール等の大型犬でも殆どの犬ちゃんはこの仕掛けで強烈な燃え上がりが出来なくなり、おとなしく火葬を終了する事ができます。しかし、今回のドンちゃんは違いました。
燃え方が強くなったので、強制空気の注入を行い風の力で煙突から炎が出るのを防ぐ対策をしましたが、1次火葬炉の点火を止めないとそれが効きませんでした。
1次火葬炉の火を止めて強制空気を送る事でドンちゃんの脂の力で燃える方法を取りましたが、通常はマックスに空気の量を増やすとその勢いで火葬炉の温度が下がり燃え方も勢いを弱めてくるのですが、トンちゃんは違いました。
ドンドン燃焼が激しくなって来ます。今回の火葬で強制空気の注入により、火葬炉からの煙の漏れを止める機密性を見てみたかったのですが、図らずも強制空気のマックスの状態を作らざるを得なかった為に火葬炉のしたから覗いて暫く見ていても漏れることなく機密性が確かめられました。
でも、ドンちゃんはそれに負けずにドンドン燃え上がりますので、MT消火法を使いその燃え上がりに対処いたしました。都合3回行い燃焼の制御を行いました。
今回のドンちゃんは、凄く燃え上がりやすい体質の犬ちゃんでした。通常の脂肪が灯油とすれば正にガソリンのような脂肪だったと思います。
今回夜間火葬と言う事もあって、通常は見えない炎が3回でましたが、その都度MT消火法を使い制御する事ができました。今回の修理の威力が発揮した火葬でした。
こらから、色々な犬ちゃんに出会うと思いますが、この火葬炉の仕掛けと機密性、そして今回は使わなかったST火葬法を使用して安定的な煙も臭いも出ない火葬を心がけて生きたいと思っています。
安定的な火葬方法によってより綺麗で完全な火葬が出来る事に依ってお客様のご期待に答えて行きたいと思っています。
いつもそうですが無事に火葬が終ってホットしています。
今日もお客様の期待に答えられた火葬が出来て「有難うございました。」の感謝のお言葉をいただきました。
青梅市でのペット火葬