11時からのお客様は威勢良く駐車場に入っていらっしゃいました。到着して車から降りてきてすぐに。
「何処で、火葬するのですか。」と質問されました。この車で遣ります。と答えると
「すぐ、火葬だけするのですか。」
礼拝所でご葬儀をしてから、お別れをしてその後火葬炉に載せて貰って最後のお別れをしてから点火を見届けて貰います。
「分かりました。お願いします。」
と言うやり取りの後、事務処理をしてご葬儀になりました。
お客様に寄っては、自分でお経を読んでお葬儀をしたい方もいらっしゃいますし、唯お線香だけを上げてお別れをゆっくりしてから火葬をしたい人もいます。
今日のお客様は、お経を読んで宜しいですか。と聞くとお願いします。
「お経も読んで頂けるのですか。」とお母様が言っていらっしゃいました。
お経を上げている時には、お客様の目が薄らと潤んできて、目頭を押される時もありました。
お経を聞きながら、色々と思いだしているのでしょう。
お見受けする限り、この猫ちゃんを相当愛していたように見受けられました。
その猫ちゃんがこれで火葬されると思うと色んな思い出が頭の中を過って来て思わず目が潤んでしまうのでしょう。
本当にこの猫ちゃんを愛しているのでしょう。
傍にいれば分かります。
火葬炉でもお不動様の真言を唱えさせて頂きました。
その後、点火する時に普通は煙突を見て合掌するのですが、この方々は下を向いて必死にこれ得ているようでした。
今回で4匹目といっていましたが、
以前お願いしたところではなくで、このペット霊園に来てもらったことに感謝しています。
お骨の説明にも、頷きながら聞き入っていただきました。
こういう説明をしてくれる所もあんまり無いのかもしれません。
前も4寸の骨壷に入れたということで4寸にしましたが、お骨自体は少なかったので、半分ぐらいでゆったりと入ってしまいました。
でも、頭も喉仏も他のお骨も全く割ることなく入れられたことに満足のようでした。
はじめは、チョッと心配していたようですが、火葬が終了してからはすっかりと様子が変わってここに来て火葬する事が出来た事を喜んでいたようです。