火葬してお骨を火葬炉から出した時の状態です。
あれ、頭のお骨がグズグズになっていました。お客様に歯周病がありませんでしたか。と質問させていただきましたら「はい。歯周病がありました。歯周病ってこんなに恐ろしい病気なのなのですか?」とビックリしていました。
申し込みの時に死亡原因に「肝臓、腎臓、心臓が悪い。」と言っていた1.4キロのチワワちゃんの火葬です。
火葬時間は35分でした。
火葬中もチワワは頭のお骨が凄く薄くて弱いので注意して頭に直接火があたらない様に注意して火葬していました。
火葬炉の中を覗いてチワワちゃんの火葬状況を確認していたのですが、火葬後半からいつもの状況と少しずつ変わっていました。
通常は頭の形がはっきりと残っているのですが、このチワワちゃんは段々頭の形がなくなってきています。他のお骨は確りと残っているのですが、頭のお骨がチョッと変です。
火葬中でまだ火葬が終了していないので、なるべく火が当たらないようにしながら火葬をするめていきました。
火葬時間は35分で終了してお客様にトレーに載せた状態でお見せいたしました。
頭のお骨はグズグズで大きく腫れた肝臓が中央部にありました。この肝臓は肝硬変の典型的な火葬後の燃え残りです。
通常の肝臓は綺麗に燃え尽きていきますが、肝硬変になった肝臓は豆炭が燃え尽きたような状態の形で残ります。
また、心臓か肺に腫瘍が見つかりました。
茶黒い塊でこの塊も腫瘍の典型的な燃え残りです。
火葬自体は完璧に終わっているのですが、この様な病気があると確りとその病気の痕がその部分だけ綺麗に残ります。
お客様もビックリしていました。
「こんなにうちのチワワは悪かったんですね。悪いとは思っていましたが歯周病や肺か心臓辺りの腫瘍、肝硬変と病気のオンパレードですね。」と。
「肝硬変の塊は医者に見せに行ってきます。」と言って持ち帰りました。
病気の多いチワワちゃんでしたが,お客様のこのチワワちゃんに賭けた愛情は色々と話や仕草の中でこちらに伝わってきます。
看病して看病して亡くなってチワワちゃんの一生が終焉してしまったわけですが、このチワワちゃんとの思い出を心の中にいつまでも残っている事だろうと感じました。
このチワワちゃんのご冥福とご家族の立直りを祈念して帰途につきました。
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