ジャックラッセルテリアを火葬をいたしました。
今朝一番の火葬がジャックラッセルテリアちゃんです。
予約では体重が8キロとチョッと大きめのジャックラッセルテリアなので、礼拝所で確認すると随分お腹が出てます。
首の当たりから胸にかけては痩せているのですが、お腹だけが出ています。お客様に腹水がたまっているのですか?と聞くと、肝臓が腫れているのでしょう。
「肝臓を悪くして2年前に手術をしました。」
「一昨日から食べなくなって急に痩せてきてしまいました。それまでは良く食べていたので大丈夫だと思っていたのですが、食べなくなって一日で亡くなってしまいました。」
「医者は、手術したほうが良いと言っていましたが、一昨年手術をして大変な思いをしたのでそれ以来もうそうっとして置いてやりたかったので、手術もしませんでした。」とこんな風にお答えいただきました。
ご葬儀を行い、火葬炉に持参した食べ物や霊園のお花もいっぱい入れて飾って点火を見守りました。
火葬中の事です。
火葬炉に横たわっていたジャックラッセルテリアちゃんのお腹の大きく出っ張っていた部分が動き始めました。
上に盛り上がってきて、そのまま横にドスンと落ちました。
直径が10センチもあるような大きな塊です。葬儀の前にお腹を擦ってあげた時にお腹に大きな塊があるのが分かりましたが、正にその塊でした。
肝硬変か腫瘍か分かりませんが、こんな大きな塊を見たことはありません。
その塊は、あまり燃えません。
お客様のご主人に、ジャックラッセルテリアちゃんの現実ですから、見ますか?と誘うと「じゃあ、是非に。」と言ってのぞき穴から中を見てもらいました。
火葬時間も60分も掛かりましたが、あの塊が中々燃えなかったです。
火葬したお骨は、真っ白でしたが、肝臓と肺に腫瘍が見つかりました。
あんなに肝臓が大きかったので、肝硬変かと思ったのですが、肝硬変の特徴の豆炭を燃やした後の塊のような跡はありませんでした。
残ったのは、やはり腫瘍の代表的な茶黒い2センチぐらいの塊が肝臓に、小さかったですが2か所ほど肺の辺りに腫瘍の塊がありました。
今回のジャックラッセルテリアちゃんの火葬を通してお客様の愛情を痛いほど感じました。
「急に食べなくなって一日で亡くなってしまった。」と言っていましたが、この大きな腫瘍の塊を持ったジャックラッセルテリアちゃんの生前の看護は大変だったと思います。
ゆっくりと永眠してください。
ご冥福をお祈りいたします。 ・・・・・・・・合掌。