夕方18時からの猫ちゃんの火葬は、虫の鳴き声がいっぱいでした。
ペット霊園のお花畑は台風の影響をやっぱりかなり受けました。お花も40%位が駄目になってしまったような気がします。
その中で、夕方の火葬でビックリするような光景に遭いました。それは霊園の中に住んでいる虫たちがそれぞれの羽を鳴らして合唱をしているではないですか。
特に、こうろぎがいっぱいです。
他の虫たちもいるのでしょうが、こうろぎの鳴き声が他の虫を圧倒しています。
他の虫たちの鳴き声をかき消しているようです。
ペット霊園の火葬炉の音も霊園の駐車場の真ん中に立ってみると全く聞こえません。
僅か3メートルしか離れていないのですが、こうろぎの鳴き声に掻き消されてしまっています。
お客様たちは、部屋の中にいるのでこのこうろぎの鳴き声を聞いてはいないでしょうが、外に出てみるとすぐに分かります。
その中での猫ちゃんの立会火葬でした。
雑種猫だと言っていましたが、キジトラ猫の色合いの綺麗な猫ちゃんでした。
残念ながら、「1歳で白血病でなくなってしまいました。」と言っていましたが、とても可愛い4キロの猫ちゃんでした。
火葬炉にお花でいっぱいに飾ってお別れして点火を見届けてもらいました。
それから、40分で火葬は終了しましたが、火葬した後のお骨は4キロの猫ちゃんの割には小さなお骨でした。
お客様の前にトレーに載せて、火葬炉に入れたままの姿でお持ちすると、「小さいですね。」と皆さんおっしゃっていました。
白血病でしたので、おいしいものをいっぱい食べていたのでしょう。
普通より大きめの猫ちゃんでしたから、もっとお骨も大きいのだと思っていたのでしょう。
火葬炉に入れる前の猫ちゃんを比べればやっぱり小さく感じます。
お骨自体も細めのお骨でした。でも尻尾のお骨が綺麗に並んでいるのがすぐに分かりました。
白血病ですから、お骨自体は真っ白でとても綺麗でしたが、お薬を飲んでいたのでしょうか、注射でしょうか、しっかりとお薬の青い色が背骨のところに付いていました。
お骨上げも終わり、お帰りになるときに猫ちゃんの火葬をこうろぎちゃんがいっぱい合唱して見送ってくれていました。チョッと耳を済ませてください。と言うと。「ほんと。大合唱ですね。」と笑顔で答えてくれました。
お客様たちの笑顔には、思い通りの火葬が出来て、満足していたようすが伺われます。
「有難うございました。」と皆様でご挨拶をいただき、お帰りになりました。
それにしても、こうろきの鳴き声のすばらしいこと、最高です。
本当に秋ですね。