火葬件数で少ない部類に入る大型犬のフラットコーテットレトリバーの火葬が一日に2件もあるっのって本当に珍しいですね。
今までに7件しか火葬していません。
20年に2件、23年に2件、24年に1件、そして今年は今日の2件を入れて4件です。合計で9件目になります。
このフラットコーテットレトリバーは、ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーと比べて体自体は大きいのかもしれません。
訳は、ゴールデンやラブラドールでは7寸の骨壷を使わないのですが、このフラットコーテットレトリバーは7寸の骨壷になっています。
背骨も太いし、お顔が長いですから、7寸の骨壷になってしまうのでしょうね。
今日のフラットコーテットレトリバーの第一回目のお客様は9時50分に霊園に到着いたしました。
車の後ろに寝かせて連れて来てくれましたが、犬の運搬用なのでしょうか、取っ手が確りとついているシートに寝かせてありました。
そのため、礼拝所まで運ぶのは簡単でした。
通常は、車まで霊園の大型犬用のトレーを持っていってそこの上に載せるのですが、大型犬では大変です。
今回のように、運版用のシートの上に寝かせて来てくれれば、そのままシートのまま引っ張り出してシートの取っ手を持って運べば楽々でした。
何せいつもスタッフが二人で運んで礼拝所につれてくるのですが、今回はスタッフ一人で30キロのフラットコーテットレトリバーを車から運んでくることが出来ました。
礼拝所でお葬式を上げて、大型の火葬車に載せて毛を梳かせてやってからお花でいっぱいに飾りました。「お友達が持ってきてくれた。」と言っていましたがお花でフラットコーテットレトリバーが見えなくなるくらいでした。
火葬時間は120分掛かりました。
火葬したお骨のお腹から肝臓、肺にまで腫瘍がいっぱいでした。
お客様も知っていて「やっぱり。そうでした。」と納得していました。
でも、フラットコーテットレトリバーは、お骨も大きいし7寸の骨壷に8分目程でした。凄い量ですね。
もう一匹のフラットコーテットレトリバーは、夜の19時30分から行った火葬でした。
この火葬は、移動火葬でした。
お客様のご自宅に伺い、庭に寝ていたフラットコーテットレトリバーちゃんを飼い主様の家族で火葬車に載せていただきました。
今回の子は、20キロと今朝遣ったこと比べて10キロも少なかったですが、お客様のご指定の火葬場所がご自宅から30メートル程離れた駐車場でした。
お客様の前で、軽くお経を上げてお別れして点火を見届けた貰いました。
今回は、一任火葬でしたので、夜間の火葬でしたのでお客様のご指定の場所でなく他で火葬したお方が良かったと後から反省いたしました。
実は、臭いや煙の心配をお客様はしていましたが、その心配はなかったのですが通常家の前で火葬する場合は電源をご自宅からお借りして火葬するのですが、今回は30メートル離れているので発電機で火葬を行いました。
そのため、その音が静かな住宅街に響き渡り、火葬している前後の家の人が窓から覗いているのが分りました。そんな大きな音ではないのですが、継続してずっと音が出続けるのですから家の中でも何か心配になって窓から外を見たのでしょう。
発電機の音を消すために、火葬車のシャッターを閉めて火葬したのですが、火葬台の所で操作しているスタッフは溜まったもんではありません。発電機の排気が中に充満してしまって目が痛かったそうです。
発電機の排気口からダクトで火葬炉の送風機の吸気口に繋いでいるのですが、その都度接続を行うようなのでその接続が中途半端だったんだと思います。
他に目立った近所の動きはなかったのですが、夜間の火葬で大型犬の火葬は他の場所で火葬したほうが良かったと反省したしだいです。
火葬時間は、75分でした。
今回のフラットコーテットレトリバーちゃんの方が、10キロも下なので脂の量が違ったので早かったのです。30キロぐらいでも火葬時間は75分ぐらいで終了します。後は体から出て溜まっている脂の燃焼時間がどの位掛かるかの問題です。
当社の移動用火葬炉は、脂を早く燃え尽きるように改良されていますが、やっぱり脂の量が多いと時間が掛かります。
以前、お手伝いした火葬炉では、脂が燃え尽きるのに6時間も掛かった記憶があります。
その火葬炉は、大型犬の脂がいっぱい出る火葬用に改良されていなかったためにいっぱい時間が掛かってしまったのです。
この20キロのフラットコーテットレトリバーちゃんは、お骨も比較的細くて小さかったために6寸の骨壷に入れることが出来ました。
お客様もお骨を中を見せてお渡しすると「何処も悪くなくて老衰でしたか。そういうの分るのですか。凄いですね。」と言って満足げにお骨を受け取りました。
今日は2件もフラットコーテットレトリバーの火葬をさせていただき、それも12歳と13歳ですから、当園のフラットコーテットレトリバーの長寿記録で2位と3位の長寿犬でした。
すばらしい、二匹のフラットコーテットレトリバーの火葬を大過なく火葬できて安堵の思いでいっぱいの今日の火葬でした。