夜の火葬でキンセン亀を火葬しました。
キンセン亀と言う名前は初めて聞きましたが、よく聴くとクサ亀の事だそうです。
クサ亀なら、何回も火葬しているので分かります。
小さいうちはゼニ亀といったりするそうです。
今までの記憶では、クサ亀は甲羅が紙のように燃えてなくなるタイプの亀ちゃんだったと思いますが、今回はどうでしょうか。
ご供養して火葬炉で霊園のお花で飾ってお別れしてすぐに点火を親しました。
この亀ちゃんは、中々燃え始めません。
通常は、始めに甲羅がブツブツと水分が抜け始めて廻りから赤くなってくるのですが、この亀ちゃんの甲羅は、ブツブツと水分が抜け始める所は同じでしたが、赤くなってこないのです。
暫くそのままで見ていても同じ状態でした。
800gの亀ちゃんですからそんなに時間が掛からないはずですが、今日はだいぶ掛かりそうな予感がします。
燃焼開始は、15分ぐらいしてからでした。
弱った事に、このキンセン亀ちゃんの頭のお骨が弱くて見ているときにお目々がある所のお骨がパカッと剥がれて下に落ちてしまいました。
亀ちゃんの頭が弱いことはわかっていますが、仮想している最中に剥がれ落ちてしまうことは珍しいことです。
甲羅も、今回は燃え尽きないで割れて脇に落ちて甲羅がそのまま残っています。
火葬時間は、40分掛かりました。
火葬中に気がついたのですが、亀ちゃんのわき腹辺りが中々燃えなくて大きな塊になっています。
そのため、5分火葬時間を延ばして状況を見ていたのですが、同じでしたので火葬を終了しました。
蓋をあけて受け皿を引き出してみると、大きな鶏の卵よりチョッと小さめですが塊があるのです。
トレーに移し変えて確り見てみるとこれは、肝硬変のような感じです。
場所にしても肝臓がある辺りです。
肝硬変の特徴である、豆炭の燃え尽きた残りみたいな感じでした。
お客様の前に、トレーに載せたキンセン亀のお骨や甲羅をお見せするとお客様もビックリしていました。
「そう言えば、獣医さんがレントゲンを取ってわき腹に白い大きな影があるといっていました。その時点ではそれが何だかわからなかったんですが。」と呟きました。
「これ、肝臓ですか。」
肝硬変の独特の特徴の豆炭の燃え残りの塊に似ているでしょう。これが肝硬変の特徴です。
「ビックリしました。」こんなに大きな肝硬変になっていたとは。分かりませんでした。
お骨上げもゆっくりと丁寧にお骨上げをして3.3寸の骨壷に入れて持ち帰りました。
それにしても、大きな肝硬変の塊があったのでこちらもビックリしたキンセン亀の火葬でした。
安らかにお眠りください。・・・・・・・・・・・・合掌。