青梅市での移動火葬のお客様の猫ちゃんは小さくてお顔も超可愛い猫ちゃんでした。
ご自宅に伺って事務処理中にご近所の女性が火葬車の中をずっと食い入るように見ていました。丁度火葬炉に布を敷いて猫ちゃんを載せる支度をしていた時です。
「これは、何ですか?」ペットの火葬車です。
「隣の猫ちゃん死んでしまったの?」「小さい方、大きい方?」1キロですから、小さいでしょうね。
「あの可愛い猫ちゃん。」と良く知っていました。
「家の犬も5年前に火葬してそのまま置いてあるの、ここに埋めようかと思うんだけど。」ここにうめるのでしたら粉骨してパウダー状にしないと駄目でしょう。ここは、貸家ですから。
「お願いするかもしれないので名刺をくれません。」名刺をもった商売をしていないのでパンフレットならお渡しできます。「それで良いからちょうだい。」とやり取りしている間に事務処理が終わりました。
今回は、お客様のご要望で「チョッと離れた場所で火葬して欲しい。」と言っていましたので6分ほど離れた場所について来て貰ってそこで火葬してお骨上げもすることにいたしました。
火葬場所に着いて、猫ちゃんを火葬炉に入れるときに拝見すると近所の奥さんが言っていたように超可愛い猫ちゃんでした。
体重も1.2キロでまだ1歳だと言っていらっしゃいました。
ウイルスが原因だそうです。
自分達で持ってきたお花と、ペット霊園から摘み取ってきたお花で飾ってお葬式です。
お経を読ませていただいてお焼香をして頂きました。
納棺するときは、顔を曇らせてつらい思いを振り切っているようでした。
火葬時間は、35分間。
火葬したお骨は真っ白でとても綺麗でした。
火葬中、火葬車の後ろに車を停車して運転席からずっと火葬の様子を見ていましたので、火葬炉を開けるとすぐに降りてきてお骨が火葬炉から出てくるところも立ち会ってくれました。
「あ、真っ白。」火葬炉を開けた時にお客様がおっしゃった言葉です。
網に載せたお骨をトレーの上においてお客様にその場に来てもらいました。
火葬したお骨の説明で足のお骨の説明で指の肉球の場所を説明したときです。「凄い。」
可愛い声で奥様が感心しておっしゃりました。
喉仏の形に首を頷いて感心をしていました。
「本当に、仏様みたい。」
お骨上げが終了して粉骨パウダーにしてお渡しいたしました。「少なくなってしまうのですね。」「有難うございました。」
深々と頭を下げて最敬礼のお礼です。
本当に小さくて超可愛い猫ちゃんの火葬でしたが、お客様ご夫婦も超可愛い奥様と超ダンディーなご主人様でした。お似合いのご夫婦ですね。
お帰りになる時に「まだ家には猫がいますので。」とおっしゃってお帰りになりました。
お客様も大変満足した猫ちゃんの火葬だったと思います。
気おつけてお帰りください。とお見送りさせていただきました。