本日の猫の火葬のお客様が帰り際におっしゃいました。
「尿路結石をこの猫ちゃんやったんです。それから具合が悪くなったみたいです。」このようにおっしゃっていました。
15時30分に到着して、段ボールの中に白と茶色の混ざった猫ちゃんを連れていらっしゃいました。お顔の上に被せてある布を取って拝見するととてもかわいいお顔のねこちゃんでした。
「可愛いですね。」と言うと、奥様がニッコリ笑顔で「とても可愛かったです。」とお答えになりました。申込受付を済ませてお葬式、火葬炉に猫ちゃんを載せて段ボールに入っていた食べ物を入れてお別れです。
確りと、手を合わせて点火の瞬間を見届けました。可愛がっていた猫ちゃんなんでしょう、一生懸命お見送りをしているのがこちらまで伝わってきます。
火葬時間は、35分間。
個別一任火葬でしたので、火葬したお骨を火葬炉の脇で見せて少し説明をしてからスタッフがお骨上げを致しました。
説明の時に、腎臓の辺りが黒くなっていたので「腎臓が悪かったのかもしれませんね。」「ここの黒い所が悪かった所だと思いますが。」と言うと「やっぱり、腎臓が悪かったのね。」
お骨の入った骨壺を受け取ってからお見送りの時に、車の脇でおっしゃいました。「やっぱり腎臓が悪かったのは、実はこの猫ちゃん尿路結石をしていました。」「その病気に掛かってからずっと具合が悪くなってしまったのです。」
「だから、腎臓の所が黒かったんでしょうね。」とおっしゃっていたので、私自身も腎臓の黒くなっていた理由がわかりました。
尿路結石の話になりました。
「尿路結石は、凄く痛いんです。」「歯とお産と尿路結石の三つが一番痛いとよく言いますが。」と言うと「尿路結石には、ビールを飲んで石を落とせば良いと言いますが。」「ビールは駄目らしいです。一番良いのが麦茶らしいです。」とこんな人間の尿路結石の話になりました。
「猫ちゃんは何も言わなかったですが、痛かったんでしょうね。」「そうだと思います。」「何で死んでしまったかわ別として、もう尿路結石で苦しまなくて済んだのでしょうね。」とお客様が言っているように感じました。
この猫ちゃんのご冥福をお祈りいたします。