死亡原因は、腎不全と申告いただきましたが、火葬したお骨は肝臓が大きく腫れて肝硬変になっていて、そこに癌もありました。
町田市からのお客様でしたが、予約時間より随分早く到着したお客様でした。
前のお客様の予約時間より早くいらっしゃいましたので、その前のお客様が帰るところにいらっしゃいました。
「早かったですか?」と言われましたが、「お客様の前のお客様は、埋葬のお客様ですので火葬中チョッと席を外して貰って事務処理をしますので。」と言って前のお客様を飛ばして事務処理から進めました。
真っ白なフェレットちゃんをダンボールの箱の中に入れてお花はいっぱい抱えていらっしゃいました。
礼拝所でお葬式、火葬炉で持参した抱えきれないほどのカーネーションやバラをフェレットちゃんの廻りにいっぱいに敷き詰めるように飾ってお別れです。
「こんなに、お花でいっぱいにして大丈夫ですか?」とお客様も心配になって問いかけてきました。「お花はいっぱいでも大丈夫です。きれいに火葬できますから。」と言って飾ってもらいました。
大事なフェレットちゃんの最後のお別れです。
頭や、体をさすってお別れです。点火の瞬間は凄く辛そうでした。火葬中は「カプセルを選んでおきます。」と言っていました。
火葬時間は30分。
火葬したお骨は、赤茶けていて亡くなってから少し時間を置いたお骨のようでしたが、別段お聞きすることはしませんでした。
それより、肝臓や胸の周りにいっぱい燃えカスが溜まっています。
何より目を引いたのが、肝臓の所の肝硬変の燃えカスです。フェレットちゃんにしては大きい2センチ位の塊が二つありました。
それと、1センチぐらい離れた所に腫瘍の塊がありました。キットこれは癌だったのでしょう。痩せていたので違いありません。
お客様にその事を伝えると、「頑張ったんですね。」と目に涙を浮べていました。
このフェレットちゃんは、色々な病気も持っていたみたいです。骨盤の下の子宮の所にもお薬が溜まっている感じでそこも悪かったように思われます。
病気等の説明をした後は、お骨上げに移りましたが、「本当に良く頑張ったんだね。」
カプセルに入れるお骨を選びましたが、小さな足の指の足の甲のお骨から指先までの4本のセットをカプセルに入れる事ができました。
その後は、骨壷に入れましたがフェレットちゃんの頭のお骨が裏返っていたのをスタッフが平らにおいて遣ると「あ、〇〇ちゃんだ。」「綺麗な火葬でよかったね。」と言って頭の天辺を撫ぜ撫ぜしていました。
ウンチの部分は別にして、悪かったお骨も肝硬変の燃えカスも癌の燃え殻も確りと骨壷に入れて持ち帰りました。2.5寸の骨壷に入れて袋は2寸用の袋に入れて持ち帰りました。
お帰りになる時に、「丁寧なお骨上げをさせていただき大変有難うございました。」と最敬礼の頭を下げて謝辞をいただきました。
でも、いっぱい病気を持っているこの看病も大変だったでしょう。
フェレットちゃんのご冥福をお祈りいたします。