渋谷区本町からゴールデンハムスターの火葬にいらっしゃいました。
「時間が掛かりましたか?」と聞くと「1時間30分掛かりました。遠かったです。」と言っていました。Googleナビで調べても、電車とバスで来るには一度新宿にでてから京王線の特急八王子行きで来る方が早いみたいです。
1時間30分は、やっぱり掛かるのですね。
丁度予約時間の5分前にバスを使って歩いてペット霊園までいらっしゃいました。その時に「遠かったです。」と言われました。
ハムスターの火葬をするのに何処にしたら言いか色々と調べていらっしゃったみたいで八王子下柚木ペット霊園のことを良くご存知でした。
「お骨がすっかり残るって書いてあったのでここまで来ました。」
「『他では、残るように火葬します。』とかで曖昧でしたが、こちらのブログにも残るようすが具体的に書いてありました。」「だから決めました。」と言っていました。
「期待していて良いですよ。」と事務処理の最中にお話しながら事務処理を終了してお経を読んでお葬式、火葬炉に寝かせて霊園のお花で飾ってお別れして点火を見届けていただきました。
火葬炉に寝かせる時も、「この廻りに何も置かないで下さい。」とゴールデンハムスターちゃんだけを敷いてあるお布団の上に載せて一緒に火葬するものはその廻りに置いてもらいました。
極小のペットチャンの火葬は、チョッと配慮が要りますので色々と気を使います。お客様も本当に綺麗にお骨が残るか半信半疑のようですので、こちらのお願いはすぐに聞いてもらえます。
火の当たり方や風量などを計算し尽くした配置で寝かせています。
火の当たる方向には、一緒に火葬したいものでも軽いものは別として大き目のものはそこに置くことは出来ません。
大き目のものは、火葬している最中にお骨になっているコールデンハムスターちゃんに当たってお骨が飛び散ってしまう可能性があるからです。
こうして火葬炉に載せてお別れも終了して点火を見届けてもらいました。
お客様も、すっかりこちらを信用して何も心配していない様子です。「期待していて良いですよ。」と言ったのが効いているのかも知れません。
火葬時間は、25分間でした。
受付をする前に、お客様のバックから出したゴールデンハムスターちゃんを見てビックリ致しましたが、このゴールデンハムスターちゃんは3月22日に火葬した八王子の北野町のゴールデンハムスターちゃんと同じ体重の180グラムです。
この180グラムは今までで一番重い体重です。それが3月と5月に火葬ですから。
火葬したお骨もやっぱり通常のジャンガリアンなどと比べれ倍ぐらい大きいサイズです。
その為に、通常のハムスターちゃんでは天眼鏡が必要なくらい小さい喉仏も楽に見る事も出来ます。頭のすぐ下に付いている喉仏を端で摘まんでお客様の手の上に置いて遣りました。
「これが喉仏ですか?」と不思議そうでした。
お骨が確りと残ると書いてあって決めたのでしょうが、これ程綺麗に全部残るとは思ってもいなかったようです。
お布団の上にある足の指の小ささにも目を細めて、「これって足の指ですよね。」と何か嬉しそうです。「可愛い。」「これ可愛い。」を連発です。
火葬したお骨の説明の前にお骨の状態から見た死亡原因の説明するとビックリしていました。
骨盤の下の所に5ミリ程のこげ茶色の塊で典型的な腫瘍の塊があります。
お客様に膀胱の所にあるこげ茶の塊を指して「これ腫瘍です。」と言うと「ヤッパリありましたか。」と。
お客様は、死亡原因に「睾丸の炎症か癌」と書いてありましたが、腫瘍と分って納得した様子です。獣医さんも「小さい動物なので麻酔掛けたりして調べると死んでしまうかも知れませんので。」言っていたそうです。
それが、火葬した結果で腫瘍と分って納得した様子でした。
お骨が綺麗に残る所を探して、八王子下柚木ペット霊園に来たのでしょうが、火葬したお骨は綺麗に全部のお骨が残っているのと同時に獣医さんが「癌かも?」と言っていた事も分って納得した様子です。
又、お骨上げの時も、肋骨の下の背骨を持ち上げると肋骨が背骨についていっぺんに持ち上がったことです。「凄い。」と言いながら骨壷に入れる事が出来ました。
そして、最後に頭を入れて、その廻りに顎のお骨、そして喉仏を頭の前に確りと正面に向けて置けたこと出来ました。
お骨上げを終わってお客様は感激していたようです。
お顔から笑顔も見られます。
お帰りは、バックの中に2寸の骨壷に入ったお骨をしまって丁寧に頭を下げてお帰りになりましたが、足取りは確りして丁寧に頭を深々と下げて「ありがとうございました。」と言ってお帰りになりました。
お見送りしているこちらも充実感でいっぱいでした。
遠いいですから、お気をつけてお帰りください。