「猫病院で測って4.8キロなんですが明日午後一番位で火葬空いていますか?」
「相模原し中央区富士町なんですがこちらに来て貰って入れるところから火葬したお骨も全部見て自分の手で骨壷に入れたいんですが料金も教えてください。」とお電話を戴きました。
「出張火葬の場合は市の条例で相模原市内では火葬できません。」
「町田市や八王子市で火葬だけして火葬が終わり次第お宅に行って家の中でお骨上げすることは出来ます。」
「又は霊園に持参いただければ全部見ることは出来ます。」「霊園に来ていただいた場合でも固定炉ではなく全部車で火葬です。」と説明させて頂きました。
最初に電話が終わってから8時間ぐらいして「霊園に伺いますので、お願いします。」とご予約のお電話を戴きました。
到着は、予約時間丁度に来園してダンボールの中にドライアイスでガチガチに凍らせたチンチラゴールデン猫ちゃんが寝かせて入れてありました。
目が開いていたので「目を閉じさせていただいて宜しいですか。」とご了解を得てから右手でお鼻の肉を下に押し下げるようにしてお目々を閉じてから受付開始です。
チョッとに見には、アメリカンショートヘヤーの猫ちゃんのように見えましたが、ペルシャ猫のチンチラゴールデンちゃんでした。
火葬炉に載せる時に、ねこちゃんの下に敷いていたタオルが凍ってくっ付いてしまって離れずに引っ張ってやっと剥がせる凍らせ方でした。
お花と食べ物でチンチラゴールデンちゃんの廻りを飾りましたが、「ひまわりのお花だけは猫ちゃんから離して置いてください。」とお願いして飾ってもらいました。
ひまわりのお花は、火葬後に青い色がその種の部分で残ります。体の上に置かれるとお薬の色と間違ってしまうので話してもらっています。
火葬中も、お休みいただいている礼拝所のドアは開け放しでそこから、ズット火葬風景を見ていました。キット大切な猫ちゃんで思い入れが相当あるのでしょう。
火葬時間は、45分間です。
通常35分ぐらいで終わるのですが、このチンチラゴールデン猫ちゃんは、ドライアイスでガチガチだったので時間が10分余計に掛かりました。
肥りすぎの猫ちゃんとガチガチに凍らせて連れてくる猫ちゃんは火葬時間が通常より25パーセントから30パーセントぐらい火葬時間が掛かります。
今回のチンチラゴールデンちゃんのお骨は、真っ白でとても綺麗でした。まるで20歳を越えている猫ちゃんのように白くて綺麗でした。
お骨は、長生きしている猫ちゃんほど綺麗です。
今回のチンチラゴールデンちゃんは、12歳とお客様が申告していましたが12歳とは思えない白いお骨でした。
唯、20歳の猫ちゃんと違うのはお骨が若いことが違いです。
完全な老衰の猫ちゃんのお骨は、火葬後に網にお骨がくっ付いていません。しかしながら、お年の若い猫ちゃんは、網にお骨が良くくっ付いています。
これは、20歳の猫ちゃんのお骨は、骨髄液が無くなってしまっているので火葬炉の網にくっ付きませんが、若い猫ちゃんはお骨の中の骨髄液が火葬中出てきて網にくっ付くのです。
お骨の色は、真っ白でもヤッパリ12歳の猫ちゃんです。若さはお骨が網にくっ付くという現象でよく分かります。
お客様も、それを聞いて頷いていらっしゃいました。
若い猫ちゃんで一番厳しいのが、頭のお骨が網にくっ付いてしまっているのを網から剥がす作業です。無理をしてお骨を網から剥がすと割れてしまうことが多々あります。
ですから、慎重に、慎重に色々な角度から金へらを入れて頭のお骨を網から剥がれる様に力を入れていきます。少しずつ少しずつです。
今回のチンチラゴールデン猫ちゃんは、網から剥がす時にお花の部分から先が割れてしまいました。お客様に「歯周病がありましたが?」と聞くと「ありました。」と言っていました。
やっぱり歯周病があるペットちゃんはお鼻の部分が蝕まれて弱くなっているのでお鼻の部分から先が割れてしまうことが多々あります。今回もまさしくその例でした。
でも、4寸の骨壷にゆったりと入れてお持ち帰りを戴きました。
お帰りに深々と頭を下げて「ありがとうございました。」と行ってお帰りになりました。
気おつけてお帰りください。