今日の立会火葬で大変申し訳ないことが起きてしまいました。
始めに20歳の猫ちゃん、そして最終の18歳の猫ちゃんの2件でお客様が骨壺に頭のお骨を手で持って入れるときに割ってしまったのです。
本来、男性が持つより女性が頭のお骨を持って入れる方が丁寧ですし、優しく持ちますので頭のお骨が割れてしまうような事故は余りおきません。
おきるとしたら、糖尿病のペットちゃんの頭のお骨を持つときは誰でもグズグズと割れてしまうとこがありますが、この場合は誰が持っても持った瞬間に割れてしまいます。通常の場合は殆どおきません。
今回は、ご主人が持ってしまいました。
いつもなら、奥様に「頭のお骨をそうっと持って入れてください。」と奥様が持つように仕向けるのですが、今日に限ってその仕向けをしなかったのです。
男性の場合は、骨壷に入れた後押し込もうとする習性があるのでしょうか、上手く入ったと思ったら「前のお鼻の部分を潰してしまった。」事や「上から強く押し付ける習性があります。」ですからお骨を壊してしまう確率がかなり高いのです。
お客様たちは、頭のお骨が割れてしまったのを平然と見ていましたが、今回は年配のご婦人と息子さんが一緒でしたので大事にならなかったのですが、若い娘さんが一緒だったら大変な事になっていたでしょう。
非難の矢面にご主人がなってしまって、ずっと言われ続けてしまいます。また泣き叫んでしまう場合も多々あります。
考えるとゾーとします。
20歳と18歳の猫ちゃんは、高齢で完全な老衰でしたが、歯周病を持っていてお鼻の部分が崩れている猫ちゃんでした。
それにしても、歯周病を患っていると、お鼻の部分から前が崩れやすい状態になっていますので奥様に入れて貰うように仕向ける必要があったのです。
お骨自体は全く真っ白でとても綺麗なお骨でした。
20歳にしても18歳にしても完全な老衰ですから、火葬したお骨を見ても真っ白で悪い所など一つもありません。
本来なら、骨壷の中に綺麗な頭のお骨が一番上に載ってその脇に顎のお骨や仙骨、そして喉仏がお鼻の脇に前向きに並んでおけることでしたが、今回は壊れてしまって頭も斜めに入っている感じですので弄ることもできません。
この場合は、中央に喉仏を置いてやることにしています。
今回の立会火葬を教訓に頭のお骨は奥様か娘さんに入れて貰うように今後仕向けて行きたいと思っています。