当日の朝一番のお客様でしたが、もう向かっている途中で本社に電話が入りました。
「申し訳ないのですが、キャンセルさせて下さい。」と言う内容でした。
お客様のおっしゃるには、「この犬はお爺さんの犬で、本人が自分の家に連れて帰ってしまい家には犬がいません。」とのことでした。
このお客様は以前八王子下柚木ペット霊園で火葬した方ですし、「家の犬がまだ二匹います。その時はお願いします。」と言っていますし、ペット霊園に行く手前でしたので、のキャンセル料は頂きませんでした。
朝からのキャンセルは、一日中嫌な気分になります。出鼻を挫かれてしまうからです。
2日ばかり経過した昨日の夜に又そのお客様からお電話をいただきました。
「〇〇です。お爺ちゃんと今喧嘩しました、まだ火葬してないそうです。」「又、お願いします。もう臭いも出ています。」とのお電話でした。
お爺ちゃんが頼もうとしたところが、お客様の意に反していたことだとも言っていました。
リピータのお客様のお爺さんの犬です。こちらも「分かりました。」とだけ答えて予約をお受けさせていただきました。
臭いも出ているので、氷で冷やし方や臭いの出ている場合の対処の仕方もお話しさせていただき本日朝一番で伺う事に致しました。
ペット禁止ではないのですが、マンションに行く場合はペット火葬車についている看板は隠して行った方が良いのでマジックテープのシートを張り付けてマンションに到着です。
事務処理も終わり、火葬炉に載せて本社から持参したお花で飾ってお別れして出棺させていただきました。火葬場所も、そのマンションから5分程度の場所で行いました。
その場所は、今回初めてですが以前から火葬する適地と選定してあった場所です。住宅がその場所にはなくて木立のある火葬するにはもってこいの場所です。
火葬時間は、40分。
火葬したお骨には、肺に大きな腫瘍がありました。シーズ犬ちゃん3.5キロですから3.3寸の骨壺にもゆったりと入ります。
真っ白な綺麗なお骨でしたが、喉仏の手を合わせている部分が割れてしまっていましたのが残念でした。
お客様にも肺に腫瘍があった旨を報告して、喉仏や犬歯、足の指等を骨壺の中を開けて説明してからお渡しさせていただきました。
お客様も、一旦キャンセルしたことをしきりに誤っていましたが、お爺さんの犬ですしこちらは何とも思っていません。それより一度キャンセルして気まずかったのにも関わらずお電話を戴いて当社に火葬の注文をしていただいたことに感謝しています。
未だ2匹犬ちゃんがいますが、長生きさせていただきますように衷心からお祈りいたしますと共に亡くなったシーズ犬ちゃんのご冥福をお祈りいたします。