町田からお越しのヨークシャテリア4.5キロのお客様が火葬炉の脇でペットちゃんの火葬をしているのを見ているときの一言です。
「燃料は何ですか?」「灯油です。」との質問から始まり火葬している私の傍に来て「ズット見ているのですが、全く臭いも煙も出ないのですね。」とおっしゃいました。
お話を聞くと鋳物関係に勤めているお客様だそうで、この様な炉の事が非常に気になる方だったみたいです。
自分の会社でも鋳鉄を溶かして型に入れたりするのに煙などが出るのでしょうか?
煙突をズット見つめていました。
今回のお客様のお連れ戴いたペットはヨークシャテリアで4.5キロとかなり肥っている犬ちゃんでした。ヨークシャテリアの平均が2.7キロですから。
こちらも、S-2の火葬体制で準備して臨むことに致しました。
通常の火葬をするとこの肥ったヨークシャテリアでは、過燃焼が起きて黒煙が出る場合があります。その為の慎重な火葬が求められる犬ちゃんです。
お葬式は別段しなくて、すぐに火葬炉にヨークシャテリアちゃんを載せて霊園のお花と持参したお花でいっぱいに飾ってお別れです。
火葬炉の脇で確りと手を合わせて点火を見届けました。
火葬中も火葬炉の傍から離れないで火葬状況を見守っています。
余程可愛がっていたのでしょう。片時も離れずにいたい雰囲気です。
火葬している私も、「火葬炉の中を見ますか?」と奨めるとのぞき窓から中を覗き込んでよく見ています。
そうこうする内に「臭いも煙も全くでないのですね。」と言う言葉が出てきました。
お客様にも、「全くでないですよ。」「その証拠に火葬炉の脇を覆っているサイディングが煤けていないでしょう。」
と説明すると「そうだね。この覆いを作ってどの位経つのですか?」「もう7年から8年たつかなぁ。」「それだけ年限が経っていて全くススで汚れていないのは完全燃焼をいつもしている証拠ですね。」とお客様も納得して言っていました。
火葬したヨークシャテリアを火葬炉から引き出すときも見ていました。
「チョッと熱いので少し離れて見てくださいね。」と言うと「今が一番危険ですからね。」とかなり下がってくれてお骨の載った受け皿を火葬炉から出すのを見ていました。
ココでお客様も見つけました。
「凄い黒い塊がありますが?」
「肺の所にある黒い塊は、腫瘍でしょうね。」と答えると「これがそうですか。」
2センチもある腫瘍でした。
肺気腫だといっていました。頭のお骨は全く綺麗で他のお骨も真っ白でとても綺麗でした。
3.3寸の骨壷に入り自宅に置いておくには小さい骨壷が良いと言っていましたので、喜んでお持ち帰りいただきました。