「ペットが 亡くなってしまって如何したら良いでしょうか。」「あきる野市役所に電話したらゴミ扱い」と言われました。「ゴミ扱いにされたくないのでペット霊園での火葬をお願いします。」とお電話で予約を戴きました。
お客様は足の不自由な方でしたが、「車に乗ることは出来る。」といっていました。でも「その車まで行くのが大変です。」ともお電話口でおっしゃっていました。
そこで、お客様にまず最初にすることを説明して、お客様が「火葬をしたいのですが、こちらに引き取りに来て貰って火葬をお願いできますか。」とお聞きなさるので、移動火葬か霊園に来て貰って火葬するかお客様のご希望をお聞きすると。
「チョッと考えて見ます。」と言って電話をお切りになりました。
30分ぐらい経ってからもう一度お電話をいただき、「出張してこちらに来て貰って火葬をお願いいたします。」とご予約を戴きました。
お客様のご自宅があきる野市でした。丁度火葬も終了したばかりで次の火葬が夜からなので時間があります。そのためにすぐにうかがうことに致しました。
あきる野市のご自宅に着くと、居間にご案内されてテーブルで事務処理を行いました。犬ちゃんはトイプードルちゃんで13歳7ヶ月です。体重も2.4キロでした。
当園で火葬したトイプードルちゃんの平均寿命は10.2歳で3.3キロですので、チョッと長生きで体重はチョッと少なめでしたが、普通のトイプードルちゃんでしょう。
お客様が本当に大切にしていたらしく、亡くなったトイプードルちゃんを綺麗にして寝かせてありました。そこでお経を上げてお葬式をさせて頂きました。
お客様の愛していた表情からも市役所でゴミ扱いだと聞いて「とてもじゃない。」と思ったことでしょう。お客様も真剣に大事なトイプードルちゃんを拝んでいます。
お葬式が終了して、火葬炉に運んでいただきましたが、足の悪い方でしたが大事なペットちゃんですから一生懸命に車まで運んでいただきました。
ペット霊園から持参したお花で飾ってお別れをして出棺を見とどけていただきました。
この草花では2箇所の火葬する適地がありましたが、そこに行って見ると一つはマンションが建設中でした。
また、もう一つは道路が入れないようになっていて両方とも火葬出来ない状態です。仕方なく野辺のほうに行って火葬することに致しました。
火葬時間は35分間。
火葬したお骨は、真っ白でとても綺麗でしたが、肝臓にこげ茶色の腫瘍がありました。お客様は心臓が悪かったと言っていましたが、如何見ても肝臓です。
ヤッパリ痩せていたのは腫瘍のせいだったかとも思われます。
お客様にお骨を届けて「肝臓に腫瘍がありました。」と報告すると「ホントですか?」とビックリしていました。
「火葬すると分るんですか?」とも言っていました。
骨壷の中を見て「これが喉仏です。」「うんうん。」と頷いて受け取りました。
「有難うございました。」
「たすかりました。」と言ってお見送りをしていただきました。
私達の移動火葬が足の悪い方のためになり、必要な方のお役に立ったことで何かいいことをしたような気持ちでペット霊園に帰ることができました。