今日の火葬した猫ちゃんの中で20歳6ヶ月の超高齢な猫ちゃんの事です。
申込書を書いて貰いながら、長寿の秘訣をお聞きする事ができました。
それは、「食生活と生活環境が起因しているのではないだろうか。」と云うものでした。
真っ黒のチョッと大型の雌の猫ちゃんです。
丸いクッションみたいな入れ物に入れてバスタオルで包んでいらっしゃいました。
礼拝所の仏壇の前に入れ物ごと置いて貰ってから、巻いてあるタオルを開いて中の猫ちゃんを確認しました。真っ黒な猫ちゃんでしたが、とても毛並みの良い猫で黒光りをしているような猫ちゃんでした。
余りに綺麗なので、お腹と背中を擦ってあげましたが、4キロチョッとの大きな猫ちゃんですが、脂肪が付いているのではなくて筋肉の引き締まった素晴らしい猫ちゃんでした。
申込書に20歳6ヶ月と死亡時の年齢を記入しているのに気づき、「凄いですね。超高齢な猫ちゃんは皆さん如何してそんなに長生きできるのか?何を食べさせているのか?聞きたがっています。」と言うとお客様が答えてくれました。
何を食べさせていたと言うより、「この猫ちゃんが海苔が大好きでした。」
いつも海苔を良く食べるので、飼い主の皆様も進んで海苔を与えていたそうです。
海苔は鉄分がいっぱい入っているので、雌の猫ちゃんには子供を産むのでとてもこの鉄分の補給が大事なのかもしれませんね。
それと、もう一つが鰹節だそうです。
「花かつお」が大好きだとも言っていました。
又、「住みごごちが良かったのじゃないですか。」
「ストレスがあまりない環境だったからだと思います。」とも言っていました。
お客様の言うのには「雄猫より雌猫の方が長生きしますよ。」と凄いご示唆を戴きました。
今まで、色んなお客様とお話してきましたが、長寿の話は自慢話になりますが、色々皆様話して貰えますが、雌猫の方が長生きするという話は初めてです。
オスメスは、さて置き生活環境が良いのも本当に長生きするうえでは凄く大切なものかもしれませんね。ストレスの多い生活をしているのと、ストレスのない生活環境の良い生活をしているのでは、それだけ体に掛かる負担も少ないのでしょう。
この様な話をしていると、火葬が終了いたしました。
火葬したお骨は、真っ白でとても綺麗なお骨の確りとしてる猫ちゃんでした。やっぱり20歳を越した超高齢な猫ちゃんのお骨は本当に綺麗ですね。
唯、肝臓の辺りの肋骨が黒くなっていてその部分が悪かったように見えましたが、お客様にそのことを言うと「やっぱり、肝臓が悪かったですか。」と心当たりがあるようなお答えでした。
4キロもある大型の猫ちゃんでしたが、3.3寸の骨壺に入れ終わるとお客様が、「こんなに小さくなってしまうのですね。」と、さも寂しそうにおっしゃいました。
長年、一緒に暮らしていた最愛の猫ちゃんが亡くなってしまい小さな骨壺に入ってしまってさぞ寂しい事でしょう。お客様の言う気持ちも痛いほど分かります。
受け取った骨壺を抱いてお帰りになりましたが、寂しい気持ちも分かりますが、早く立ち直って普通の生活に戻ってくれればと思っています。