朝一番の火葬は、日本猫21歳8ヶ月のオス猫の立会火葬のお客様でした。
一緒に連れてきてくれた方が、以前このペット霊園でペット火葬をしてくれた人です。
お葬式の時に、ご挨拶を戴いたのですが、なにぶん大勢のお客様が出入りするので、顔と名前が一致していませんでしたが、お名前は聞き覚えがある方でした。
今回の日本猫ちゃんの年齢を聞くと何と21歳8ヶ月と言うではないですか。凄いですね。うろ覚えですが、日本猫のベストスリーに入る長寿な猫ちゃんだろうと直感で思いました。
火葬中に今までの日本猫の長寿記録を調べて見るとやっぱり3位の記録です。
年齢 | 火葬日 | 住まい | 名前 |
---|---|---|---|
23歳 | 25.06.18 | 福生市本町 | ピート |
22歳 | 23.04.3 | 八王子市元横山町 | にゃん |
21歳8ヶ月 | 26.12.08 | 多摩市愛宕 | たま |
21歳12ヶ月 | 26.05.20 | 八王子市打越 | ピーター |
21歳 | 24.03.19 | 相模原市緑区 | ピグモン |
21歳 | 23.03.01 | 青梅市富岡 | のりみ |
21歳 | 22.11.13 | 小平市喜平町 | チビ |
日本猫の長寿記録ベスト3は、この7匹になりました。
今回のたまちゃんも堂々3位に入賞です。
このたまちゃんの火葬を待っているうちに紹介者で一緒に連れてきたお客様が、飼い主さんに対して説明しているのを小耳に挟みました。
この猫ちゃんの火葬で気に入ったのは、「そのままの形で出てくるのよ。」と飼い主様に説明しているのです。
チョッとプレッシャーになりましたが、いつもの事です。 当園で火葬したペットちゃん達は、綺麗で丁寧な火葬を心がけているので、いつでもどんな火葬でも火葬炉内のペットちゃんには余り触れないようにしてそのままの形で火葬が終了するようにいつも遣っています。
ですから、お客様が「そのままの形で出てくるのよ。」と言う通りなのです。
お客様の戴せるなペットちゃんを火葬炉内でやたら弄くることなく、そのままの姿でお客様の前に出すことを基本にしています。
お客様も、火葬炉に入れたままの方で出て来ると、色々なことが分ってきます。
火葬したお骨の状況をつぶさに見ることに寄って、そのペットちゃんのお骨の異常が分ってもらえます。
ペットちゃんの体に病気などの異変がある場合は、その部分が変色したりしてお客様個人でその異常なことが一目でわかります。
亡くなる前にお客様がお医者様から言われた病状が、火葬したお骨を見ると自分達なりに分かることがあるのです。
見たくないと云うお客様もたまにはいらっしゃいますが、殆どのお客様たちは自分の大切なペットの最後の事を知っておきたいと思っていらっしゃいます。
そういうお客様の期待に答えるためにも私達は、火葬したそのままの形で皆様の前におだしすることにしています。
今回の日本猫ちゃんも腎臓が悪かったと言っていましたが、その部分に茶黒い腫瘍の固まりもありました。それより凄かったのは、尻尾のお骨が殆ど全部残っていてそれが綺麗に繋がっていたことでした。
中々その様なことはありません。
尻尾のお骨は火葬している最中に色々と動くので一所に固まっているという事は極まれなのです。その極まれな中で、殆どのお骨が繋がって残っているのですから驚きです。
紹介者のお客様が「そのまま出てくるのよ。 」という言葉が実証できて、その上綺麗に繋がっている尻尾もあるのですから飼い主様も大喜びでした。
私達のペット霊園に毎日大勢のお客様がいらっしゃいますが、一つ一つの火葬から埋葬まで確りとお客様のご期待に答えられるようにこれからも精進してまいりたいと思っています。