八王子下柚木ペット霊園の火葬方法は、多岐に渡っています。
その内容を一つずつ説明することは出来ませんが、今回の「火葬炉の中の受け皿の上を脂がながれていました。」についてのみ書いてみたいと思います。
私達の開発した火葬方法は10種類位ありますが、その中でメーカーに勧められて受け皿の上にマットを敷いて火葬していますが、このマットにも当園独自の秘密があります。
マットを敷いて火葬すると、ペットちゃんから出た脂が直に鉄板に当たって蒸発することなく一旦マットで吸収して蒸発するのを防いでくれます。その為、過燃焼になることが防げます。
しかしこのマットも脂が落ちる場所や火葬炉からの火が当たる場所っていつも同じ場所に当たるのでその部分のマットがすぐに消耗してダメになってしまいます。
ですから、そのダメになった部分の補修をするか新たに新しいマットに交換する必要に迫られます。しかし、当園で行っているマットの加工をするとこのマット全体を交換するまで約1ヶ月位は十分持ちこたえることが出来るのです。
その部分は、問題なくても他の部分の消耗でマットの色が悪くなったり、薄くなってしまってマットの吸収効果や耐熱効果が減少してしまうので交換することになります。
この加工技術で、いつも火が当たる部分や脂が落ちて消耗する部分が長持ちするので補修作業も要らなくなりとても楽になりました。
又、この火が当たる部分や脂が落ちて消耗する部分が表面が硬くなって入る為に本日の火葬のように脂の多いシーズちゃん5キロの火葬の時に滴り落ちる脂がその硬い部分の上を流れているのが覗き窓から良くわかりました。
マットだけで火葬していた時は気がつかなかったのですが、こうして加工してあるマットで火葬して見るとすごく脂が出ていることが良くわかります。
見る見るうちに滴り落ちた脂が川のように流れています。
この硬い部分は脂が浸み込まないようなので流れた脂は硬く加工していない部分に流れていって浸み込んで行くのでしょう。
マットを加工して強くしている時には気がつかなかったのですが、通常表面を強くしてそこから浸み込まないようにすると、脇からその下に浸み込んで行って中々脂が燃えないので火葬終了時間が長くなってしまう事が危惧されます。
でも、脂が燻っていて火葬時間が長くなるような事はありません。
このマットの厚さが12ミリという薄いマットだからなのでしょう。
この様にしてまた新たに技術開発が出来ました。
難しい火葬が楽に行えるように、もっと綺麗に火葬が終了できるように、色々試しては失敗して又挑戦しては失敗しての繰り返しですが、このチャレンジによって新たな火葬時術の開発が行われます。
本日のシーズちゃんの火葬も全く綺麗に火葬することが出来ました。又本来はこんなに脂の多い火葬はもっと神経を使わなければならないのでしょうが、この火葬方法や今回のような加工してマットの使用でより安定的に問題ない火葬が出来るのです。
臭いも煙も全く出ずに、火葬しているスタッフも楽に火葬が出来るためとても安心して色々な火葬に臨む事ができます。
今回は受け皿の上を5キロのシーズちゃんの脂の流れる量の多さにビックリしながらも全く問題ない火葬が出来る事に感謝して火葬が終了いたしました。
これからも小さな事術開発を行って行きたいと思っています。