本日の最初の火葬は、スコッチテリア5.8キロの火葬でした。8キロあったと言っていましたが、「肝臓の所の腫瘍とすい臓が悪かった。」のが死亡原因だと言っていました。
プラスチックのファンシーケースにお花で綺麗に飾って連れていらっしゃいました。
中を拝見させて貰うと、真っ黒なスコッチテリアちゃんで背中辺りは痩せてしまって背骨がゴツゴツした感じが分ります。
その時は、お腹の所をタオルで覆っていたので分りませんでしたが、お葬式を終えて火葬炉に載せた時に下腹部がプックラとしていた事に気付きました。
お客様に「これは、腹水ですか?」と聞くと「だと思います。」「亡くなる前は無かったのですが。」と言っていました。
火葬炉でもスコッチテリアちゃんは、お花でいっぱいになり埋もれてしまうみたいでした。大好きなチーズケーキも一緒に入れてやりました。このチーズケーキにはかじった痕がありました。
奥様が「いつもかじって上げているので、今日も一回かじっておきました。」と言っていましたが何とほほえましいことです。最後の旅たちの時にもいつも遣っている様にして送り出してやっているのですから。
スコッチテリアちゃんの火葬は初めてです。
通常のテリア系の犬ちゃんは脂っこいのでそのつもりをして準備して火葬を開始いたしましたが、今までのテリア系の犬ちゃんと様子が違いました。
開始してからチョッとして気がついたのですが、この子は通常のテリアちゃんと違って脂っこくありません。筋肉質の狩猟犬のように感じます。
ここでチョッと調べて見ました。
短足のスコティッシュ・テリアは、コンパクトな体格でかなり骨太の頑丈な犬です。獲物の巣穴に潜って狩りをする小獣猟犬として、動きがとりにくい場所で敵と戦わなくてはならなかったため、小柄ながらもパワフルで堂々と振る舞います。
被毛は、密集した下毛と、非常に硬くて針金のような5センチほどの上毛とのニ層構造になっています。独特の眉と顎ひげが、その表情に鋭くシャープな印象を与えています。
ヤッパリそうなんですね。
狩猟犬ですから、筋肉質で火葬しても燃え上がらないのです。
火葬時間は、50分間。
火葬したお骨の肝臓に癌があり、すい臓周りの骨が黒くなっていました。
背中にもこぶの痕があり青くなっていました・・やはり相当悪かったんですね。お客様は糖尿があるといっていましたが、頭のお骨はスカスカの糖尿病の症状でしたが、奥様が上手く骨壷に入れることが出来ました。
お客様たちは、大変このスコッチテリアちゃんを大事にしていたのでしょう、「有名な獣医さんに見た貰っていました。」と言っていましたが、「2年半の闘病生活で大変だった。」とも言っていました。
火葬したお骨は、5寸の骨壷に入れて持ち帰りましたが、お帰りになる時の骨壷を胸に抱いて晴れやかなお顔がとても印象的でした。
お大事に!!。