親戚のお葬式に行ってきました。
そこで、火葬した後のお骨上げで大変辛い思いを致しましたので、ここにそれを書いてみようと思います。
人間の火葬したお骨は、火葬後にお骨上げ室で私達と再会するのですが、綺麗なトレーに並べられたお骨が待っていました。
足や手のお骨が中心で、頭蓋骨も今回はかなり頭の形の原型を残した形で置いてありました。故人の近い人達から橋渡し(二人で一本のお骨を持って骨壺に入れる儀式)で骨壺に入れていきます。
今回のお骨は、故人が大きかったせいかとても太く頑丈なお骨でした。
橋渡しをして骨壺に入れてもその骨壺から20cmも上にはみ出してしまうお骨もありました。
お骨の大きさと骨壺の関係からどうしても7寸の骨壺に入る量ではありません。お骨上げも途中で係の方が、「失礼をします。」と言って骨壺の中のお骨を下に押したのです。
当然お骨は「グズグズ」と砕けて骨壷の下の方に入っていきます。それが終わった後でも続けて皆さまがお骨上げをしていきます。
又しても、「失礼します。」と言って係の方が両手で骨壺の中のお骨を押し込みます。「グズグズ」「ギュギュギュ」と言う感じです。
その後、皆様のお骨上げが終了して係の方が、お骨を入れています。でも、お骨がいっぱいあります。押し込みながらお骨上げです。
最後に喉仏(喉仏と違うお骨のようなお骨。)を骨壺の真ん中に入れてから割れた頭蓋骨を真ん中に喉仏の上に被せるように入れました。
骨壷の上に溢れているお骨を如何するのか心配になりました。
もしかすると、またお骨の上に両手を載せて上から潰すのではないかとハラハラしながらみていますと全くその通りに「入らないので、失礼をします。」と言って上から押し込んだのです。
「入らないから止むを得ない。」と言ってしまえばそうなのかもしれませんが、親戚の一員としてこの様な事は仏様が可愛そうです。
この様に無理やり押し込むにしても頭のお骨の前の段階で遣るならまだしも、頭蓋骨のお骨を上から押して入れ込むことは我慢できませんでした。
私達も、ペット霊園の火葬やお骨上げ、埋葬で気が付かないうちにお客様の気持ちを踏みにじることがあってはならないとこの事を通して凄く感じました。
人間の火葬以上にペットの火葬はきめ細かい配慮がなされていると思っています。人間の火葬場は自治体が経営している所が殆どですからその地域の人の火葬はその火葬場でしか行う事が出来ません。
ですから、この様な配慮のない行動を取っていても大丈夫なのでしょうが、民間の競争があるペットの火葬などですとこれでは、悪い評判が立ってしまってお客様が来なくなってしまうと思います。
この様な事を絶対にしてはいけないと肝に銘じた親戚の火葬場での一コマでした。